エコハウス創造提案プロジェクト(担当指導教員:環境・建築学部建築学科 垂水弘夫教授、円井基史准教授、加藤未佳講師)は6月21日(土)にプロジェクト活動の一環として金沢市にある『いしかわエコハウス・金沢町屋(金沢湯涌江戸村)』の現地見学が行われ、プロジェクトメンバーを中心に学生124人が参加した。
まず、初めにいしかわエコハウスで案内ビデオによるエコハウスの概要説明を受けその後、石川県環境部温暖化・里山対策室米谷専門員より自立循環型住宅の設計のために設定された13技術要素(「自然エネルギー活用技術」「建物外皮の熱遮断技術」「省エネルギー設備技術」の分類)を各部屋の設備を見ながら説明を受けた。
学生たちはエコハウス内にある各要素技術を取り入れた設備を熱心に見回っていた。
後半は金沢湯涌江戸村に行き土屋村長より江戸時代の建築物の特徴や武士の家、町人の家、農民の家の作りの違い等の説明を受けた。その後、江戸村全体の建築物を見学しそれぞれの違いを実感しながら見学を行った。
初めて江戸時代の町屋を体験する学生もおり、低い鴨居に頭をぶつけるハプニングや小さな入口の茶室に興味深く写真撮影を行っていた。
参加した学生にとっては、伝統的な町屋の昼光利用や断熱法等と先進的なエコハウスを同時に体験することができ、自らの考えるエコハウスを創造・提案を行うための知識の修得する機会となった。
今後は、いしかわエコハウスと金沢町屋で夏季の温熱環境を実測し、調査レポートを取りまとめ平成27年2月に開催するタウンミーティングにおいて、エコハウスと町屋との温熱環境の相違を発表する予定である。本プロジェクトを通じて地域風土に融合したエコハウス創造提案活動を積極的に支援していきたい。