実施概要 内容+出演者 結果報告

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ルネッサンス ジェネレーションとは

タナカノリユキ、下條信輔両氏を監修に迎えて1997年にスタートした[ルネッサンス ジェネレーション]も、今年で12年目を迎えます。「継続は力なり」と言いますが、私たちにその力を与えてくれたのは、歴代ゲストや監修者、協賛企業をはじめとする協力者のみなさんのご尽力、そして何よりも、毎回のように会場を埋め尽くしてくださった参加者の皆さまにこの場を借りまして、心より御礼申しあげます。

さて、[ルネッサンス ジェネレーション]の全体テーマは〈未来身体〉。初回から一貫して掲げてきたこのテーマは、手前味噌ながら12年経った今も決して古びることなく私たちの眼前にあります。というのも、人間身体の変容はここ数年、より加速化したように見えるからです。過激な振り幅を持つようになった社会、それに伴い生じてきた環境の変化、それらが互いに影響し合い、人間を新たなフェイズへと変容させているように見えます。私たちが見つめるのは、そんなめまぐるしく変容する現代の半歩先、すなわち〈未来身体〉です。

私たちはこれまで、現代社会とアクチュアルにコミットするテーマを模索し、その最先端で活躍する専門家をゲストに招聘、新たなショウイングにチャレンジしてきました。それが私たちにとっての第1ステージとするなら、「情動」をテーマにした前回は第2ステージの端緒と言えるものになりました。脳と身体を起動し感情経験を引き出すプロセスである「情動」を取り上げたことが、今年の[ルネッサンス ジェネレーション]への大きなステップとなったのです。

そして今年のテーマは[決断なき自由]。自由主義経済の名の下、果たしてわれわれは本当に自由を手に入れたのでしょうか? われわれの選択行動は「情動」によって決定されます。その情動が今、巧妙化するマーケティングや政治戦略の格好の標的にされているように見えるのです。「今そこにある情動の危機」を俎上に載せる今回の[ルネッサンス ジェネレーション]は、驚愕の方向へと議論が展開することも十分に予見されます。どうぞ、ご期待ください。

 
主催者:金沢工業大学
     
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