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学内FD研修(教育フォーラム)を開催

全教員を対象とした学内FD研修会(第54回教育フォーラム)が2018年11月30日(金)に開催された。
今回の研修会では、はじめに、本学のカリキュラムの支柱である理工系PBL科目「プロジェクトデザイン教育」の今後の展開について、大澤敏学長(大学教育再生加速プログラム 推進代表者)より説明がなされた。

本学のプロジェクトデザイン教育の目標は、学生が他者と協働して問題発見から解決にいたるプロセス・手法を学び、創案した解決コンセプトを実験・検証・評価する過程を通して、「自ら考え行動する技術者」を育成することにある。
すでに今年度から、専門科目と基礎科目の接続性をより強く意識し、さらなるアクティブ・ラーニングへ発展させるために、(プロジェクトデザイン教育科目である)「プロジェクトデザイン入門」の授業内容を再構築したが、2019年度からはさらに、「プロジェクトデザイン実践」の授業内容も再構築を図る。これにより学生は、入学直後から、所属学科を意識しながら学修をすすめ、4年間の一貫したプロジェクトデザイン教育によって、問題解決プロセスと検証プロセスを修得することが可能となり、本学が目指す「自ら考え行動する技術者」を育成する。
次に、森本喜隆教務部長(大学教育再生加速プログラム 事業推進責任者)より、次年度の授業運営について説明がなされた。2019年度からは、各授業回(もしくは教員任意のタイミング)で、定期的に学生が自身の学習状況を確認する「自己点検」の機会を設ける。また、学生が自身の学習理解度を自己認識するツールとして、2019年4月より、e-シラバスの各授業回の授業明細欄に「自己点検」機能が追加される。自己点検の機能では、学生が各授業回の理解度をWeb上に記録し、授業における学習内容を自由記述で記入することもできる。自己点検を繰り返すことで、学生は、各授業での学習内容について気付きを得る機会が増し、自身の学修の振り返りを行うことが可能となる。一方教員は、アクティブ・ラーニングに取り組む上で、授業改善のための学習状況の把握や学生からの意見を取り入れることができ、“学修者中心”の教育が実現可能となる。

これら2019年度からの授業体制により、学生が本学のプロジェクトデザイン教育を通して「自ら考え行動する技術者」となる過程を支援し、また日々の学習についても、授業におけるCDIOプロセス*[Conceive(考え出す)、Design(設計する)、Implement(実行する)、Operate(操作・運用する)の略で、この一連の流れを工学教育に導入する考え方]の実践によって、学生の学修成果の可視化とさらなるアクティブ・ラーニングの推進を目指す。

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