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取組の概要

技術立国日本の「ものづくり」を担う基幹産業の必須要素。

近年、ネットワークアクセス機能を持った電子機器や機械装置が急速に増えています。これらスマート化に象徴される組込みシステムは、高い信頼性が求められるものです。「高信頼スマート組込みシステム技術」は、まさに今、産業界から求められているものづくりの必須要素といえます。
本連携取り組みでは、自らの基本軸をしっかりと形成した上で、従来の学問分野を横断し、総合的に思考できる「高信頼スマート組込みシステム技術者」を育成するための、学士課程と修士課程を接続した教育システムを構築します。さらに、実践型インターンシップの仕組みを開発するとともに、学生の授業内外の学修実態を把握する仕組みや、学修成果の達成度を把握する仕組みをステークホルダーの皆様とともに構築します。

高信頼スマート組込みシステム技術 教育コース

実践力と創造力で、自ら解決していく技術者を育成。

金沢工業大学と北陸先端科学技術大学院大学。
大学が「高信頼スマート組込みシステム」に関する技術者教育という分野で連携する。これは、両大学の強みを補完するだけでなく、異なる組織の壁を乗り越えた教育システムの構築を意味します。日本社会が高度成長から成熟へと移りつつある今、産業構造の変革に適した幅広い科学技術統合型、そして問題発見・解決型の「統合型教育コース」構築は、産業界はもとより社会からも強く求められています。

従来の学問分野の縦割りを超え、総合的に思考ができる「知的に開かれた人材」の育成が望まれています。そのためには、これまでの積み上げ型カリキュラムだけでなく、実社会の問題を学生が自ら発見・定義し、それを自主的に解決していくプロセスを柱とする教育プログラムが必要です。通常の講義で学び取った知識を、どのように応用して解決するか。これを考案し、実際のシステムを開発することで、課題解決への道筋が体得できます。学びと実践の過程を深めながら、社会的課題と科学的技術理論を連動させ、それを自ら解決していく人材を育成する。これこそが本教育システムの特色です。

育成する人材

組込み技術者としての実践力と創造力に加えて発表・表現・伝達する力、思考・推論・創造する力、コミュニケーション力とリーダーシップ、交渉力、語学力を持つ技術者を育成します。

具体的な目標を設定し、その達成を目指します。

[1]教育コースの構築とコラボレーション・テーラーメイド型教育の実践

高信頼スマート組込みシステムに関する「学士課程コース」「修士課程コース」を構築し進展させる。なお、学士・修士を接続した6年一貫コースを設け、新たなテーラーメイド型教育を実践する。

[2]学修フィールドの形成とチームラーニングの実践

学士課程・修士課程といった学年の異なる学生や、所属する学科が異なる学生、学習進度が異なる学生が共に学び合う学修フィールドを確立し、進展させる。

[3]学生の成長を支援する評価システムの構築

教育の質保証に向け、学生の授業内外の学修の実態を把握する仕組みを構築。さらに学修成果の達成度を把握する仕組みをステークホルダーと共に構築する。

[4]教材の作成

開発する高信頼スマート組込みシステムの教育コースの充実と普及を図るため、教科書の作成、実習・演習教材の作成、e-learning教材の作成を行う。

上記[1]~[4]の項目をブラッシュアップ

学生の成長について、多くの企業からの直接評価・確認を公聴するための「学修成果発表会」の実施と「実践型インターンシップ」の仕組みを構築・実践。PDCAを回して開発する上記(1)~(4)の項目をブラッシュアップする。

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