KITビジネスアーキテクトプロジェクト 文部科学省 平成21年度採択「大学教育・学生支援推進事業」大学教育推進プログラム【テーマA】
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取組み結果

■平成23年度/かけはしプロジェクト

連携先:金沢市

1.プロジェクト勉強会

平成23年6月〜9月
メディア情報学科におけるプロジェクトデザインⅢとの連携の中で実践した「かけはしプロジェクト」は、金沢の伝統工芸作家とユーザーの間を取り持ち、ニーズ把握とユーザーと工芸作家による新しいイノベーションをめざすプロジェクトである。
 具体的には、金沢に古くから伝わる伝統工芸「加賀友禅」と、現代社会における市場のニーズを、インターネット上のサイトの運営や、最新のマルチメディア技術を組み合わせることで、新たな商品開発を目指している。
プロジェクトには約15名の学生が参画し、指導担当教員の下でICTに関する技術スキルの向上や、伝統工芸作家との連携や金沢市の担当部署との連携を通じて、具体的なソリューションの企画立案及びシステムの開発に取り組む。
学生は、金沢市の伝統文化を含めた歴史背景など、他学部である環境・建築学部の教員にも積極的にアプローチして学ぶなど、社会を俯瞰して捉えるための自発的な学習に対して積極的に取り組んでいた。

2.プロジェクト成果発表会

平成23年9月16日〜19日
プロジェクトの成果発表の場として、金沢市役所前に設置された大型スクリーンを活用し、金沢の伝統工芸である加賀友禅の絵柄を、Kinectセンサーによって体を使って自由にお絵かきができる映像を通じて映し出し金沢の工芸の魅力をPRした。参加者がスクリーンに描いた絵はパソコンや携帯の壁紙としてダウンロードできるようになっており、インターネットを通して工芸作家との意見交換ができる場を提供していた。
地域住民がプロジェクトの解決策に対して直接触れる場を構築することで、学生が制作したシステムへの感想や意見をいただくことが可能となった。一方で、加賀友禅をテーマとした様々な商品開発といった点においては、不特定多数の方々を対象としたプログラムの場としては、効果的な情報を得ることができなかった課題も残っている。テーマとなっている加賀友禅の作家とユーザーの連携による商品開発を実践するためにも、学生自身、コンセプトを明確にし、ユーザーのニーズを絞り込むなどの仕組みや機能の構築を図る必要があると実感していた。