■平成22年度／野々市の香り

１.インタビューの実施

野々市の香りを製作するにあたり、プロジェクトメンバーの学生が、野々市町役場職員50名（若手、幹部）に対して、町にたいしてどのようなイメージを持っているかインタビューした。インタビューでは、町の概要や、町に対するイメージをについてさまざまな観点で話してもらい、心理学の観点から、役場職員が持っている町政への熱意や願望などをキーワードとしてとりまとめた。

２.調香士へのプレゼンテーションの実施

高砂香料工業株式会社との連携から、具体的に香りを製作してもらうにあたり、学生が、野々市職員にインタビューし分析した結果を、5名の調香士にプレゼンテーションを行った。学生は、これらの活動を通して、感覚的な要素を可視化及び定量化することで、調香士による具体的な香りのサンプル制作に繋がる一連のプロセスを実践することができ、自らが携わる専門領域の具体的なビジネスシーンを体感することができた。これらの結果、10月に5種類のサンプルが完成した。

３．人気投票

住民の方155人に完成された5種類のサンプルの香りを嗅いでもらい「好きな香り」の人気投票を行った。同時にインテビューによるアンケート調査を行い住民が持っている「野々市町の香り」に対するイメージを収集した。

４．結果発表

人気投票の結果と、インタビューや発表資料などから、野々市町役場職員と、香料メーカーの調香士、野々市町住民の持っている共通のキーワードの結果を野々市町役場職員に発表した。
次年度以降、野々市町及びプロダクト開発企業との連携から、香りを活用した商品開発プロジェクトへの発展を目指して取り組んでいく。