第1回 パソコンでハイテクお絵かき
【学びのポイント3】 もっと簡単に、立体的な絵を描く方法って?
想像だけで描いた絵は平面的になりがちですが、じっくり観察しながら描いた絵は実物に近く、立体的になることがわかりました。次は、もっと簡単に立体的な絵を描く方法を勉強しましょう。それは、最初に描きたいモノの立体的な特徴を並行線や垂直線を使って描く方法です。これなら、身の周りにあるものや普段何気なく見ている風景も、簡単に、しかも上手に描くことができます。
コミュニティバス「のっティ」の模型を使って、この方法にチャレンジしてみよう。
お絵かきの時間
平行線と垂直線を使って、「のっティ」を立体的にスケッチ
学生「のっティのポップアップをじっくり観察し、カタチを確認しましょう。それから、外枠を描いていきます」
学生「平行線と垂直線で、外枠を描きました。平行線がきちんと描けているか確認してください。変なところに線を引いてしまうと、絵がゆがんでしまいますよ」
キッズ「ちょっとむずかしい。お姉さん、教えてください」
学生「最初はちょっとむずかしいかな。外枠を利用すると、簡単に立体的なのっティを描くことができます。わからなかったら、近くにいるお兄さん、お姉さんに質問してくださいね」
- 平行線と垂直線
- 平行線とは、対象となる線と角度が同じで、どこまで伸ばしても交わることがない線のこと。垂直線とは対象となる線と垂直(90度)に交わる線のことをいいます。
- 遠近法
- 絵画や作図をする時、視点から遠くにあるものは小さく、近くにあるものは大きく描く方法のことです。
【学びのポイント4】 専用ソフト「スケッチアップ」を使った3Dお絵かきって?
ペンタブレットで立体的な絵を描くコツを習いましたが、次はスケッチアップという3D作成ソフトを使う方法を学びましょう。スケッチアップはプロの設計士さんも使用する本格的なソフトですが、操作が単純なため、初めての人でも簡単に立体的なイメージをパソコン上で表現することができます。
作成マニュアルを見ながら、立体的な宇宙ステーションを作ってみましょう。
お絵かきの時間
スケッチアップを使って、宇宙ステーションを作ろう。
学生「次はスケッチアップという3D作成ソフトを使って、宇宙ステーションを作ります。最初に、スケッチアップの説明をするので、みんなスクリーンに注目してね。立体的な箱がこんなに簡単に描けます」
学生「作成マニュアルを見ながら、宇宙ステーションを作るよ。まずは三角形を作って、中心点から3つの頂点に線を引きます。さらに中心点を真上に持ち上げると、立体図ができましたね。【オービットツール】を使うと、立体図をいろいろな角度から見ることもできます」
学生「最初に作った三角形の立体図と同じものをコピーして、つなげていくよ。できたら、全体をグループ化して、またコピーします。「コピー→グループ化→コピー」を繰り返して、大きな三角形を作ってください」
学生「色を着けて完成したら、宇宙に浮かべてみてください。むずかしい人はお兄さん、お姉さんに聞いてね。みんなの作品はプリントアウトして最後にプレゼントします」
キッズ「かっこいい宇宙ステーションができた~」
- 3D
- 3 dimension を略した言葉で、「縦」「横」「高さ」の3つの軸のデータで表わされる立体的なモノや空間を意味します。
- スケッチアップ
- パソコン用の3D作成ソフト。パソコン上で簡単に、立体的なモノや空間(例えば建物や乗り物、家具など)のデザイン、編集ができます。無料版をここからダウンロードできます。