COC事業であるMachine Tools Enthusiast(MaTE)プロジェクトは、地域の工作機械関連企業と連携して学生・若手技術者の育成を行うことを目的としている。平成26年度から始まった本プロジェクトは、澁谷工業(株)、高松機械工業(株)、津田駒工業(株)、中村留精密工業(株)と連携し、年間30数回にも及ぶ若手技術者向けの講義を行ってきた。また、連携企業の熟練技術者により学生向けの講義を行って頂き、学生たちからも好評を博した。実際の現場の話を交えた講義は、未来の技術者である学生たちにとって興味深いものだったということが、その都度行ったアンケート結果からも見て取ることができた。
平成27年度、MaTEプロジェクトは更に規模を拡大して事業を展開していく。前年度連携頂いた企業に加え、今回新たにコマツNTC(株)、(株)松浦機械製作所、(株)不二越と連携し、学生に向けたコンテンツも充実させていく計画を立てている。また若手技術者・学生に向けた実践形式の講習会も計画されている。特に、学生には座学のみでなく実際の機械に触れた学びの場を提供したいという、プロジェクトリーダーである機械工学科の森本喜隆教授の熱い想いが込められている。
平成27年度MaTEプロジェクトの発起式が4月14日(火)に12号館1階アントレプレナーズラボで開催された。連携企業の方々、プロジェクトを担当する教職員が合計で30人余集まり、森本教授から激励を受けた。その後は歓談の場が設けられ、企業の垣根を越えた意見交換が行われていた。
若手技術者向けの講座は4月21日(火)から開始され、第一回目はプロジェクトリーダーである森本教授が教壇で熱弁を振るった。企業の若手技術者の中には、昨年度から継続して参加している方もみられる。「講座の内容は新規受講生向けとなっているが、日々の学びの振り返りの場として自己研鑽につなげられる良い機会だ」との心強い言葉を頂くことができた。地元を支える企業に貢献し、学生も含め未来の技術者を育成している本プロジェクトは、そのキャッチコピーの通り「更なる高みを目指して」活動を展開していく。