整数論研究
1801年
カール・フリードリヒ・ガウス(1777-1855)
 ガウスはアルキメデスやニュートンと並ぶ真の数学の天才でした。代数方程式、微分方程式、微分幾何学および整数論などの数学のいろいろな分野で基礎的な業績をあげましたが、そのことによって近代数学の創始者といわれています。そのほか、電磁気学や天文学にも多大の業績を残しました。本書はガウスが十八才の時に著したもので、二次関数の法則、合同の理論や円を分割する新しい方法などについて書いています。ガウスは合同数の概念を導入して、数の理論を展開し、近代の整数論の端緒を作ったのでした。