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反転授業によるアクティブ・ラーニングの推進

環境・建築学部 環境土木工学科 教授・工学博士 鹿田 正昭

鹿田正昭教授が取り組むのは、反転授業を用いたアクティブ・ラーニングの推進です。
現在 鹿田教授の担当する一部の科目で試行されている反転授業では、自習用e-ラーニングシステムを使用して、学生が事前に授業内容および演習課題を予習し、授業では座学を行わず小テストや演習を中心に行います。また授業時間内には、事前学習を十分に行ってきた学生がチューターとなり、学生同士で教え合う機会も設けられています。この取り組みにより、教員が学生に講義をするという従来の学修形態ではなく、学生同士が互いに学び合うというラーニングコミュニティが構築されています。この試みは学生からも前向きな意見が多く、「チューターをすることで学習範囲の理解をより深められた」「自習用e-ラーニングシステムによる予習は教科書を読むより分かりやすくて、自分から勉強する気になった」「チューターが友人たちなので分からないところを聞きやすく理解しやすかった」とアクティブ・ラーニングの推進に効果が期待されています。

また、鹿田教授による反転授業の試行は、現場見学会(現地実習)の授業でも取り入れられています。
学生は事前に、参加コースの工法についての課題を調査し、当日は事前調査の内容を検証しながら現場を見て回ります。この事前学習の効果により、当日は、疑問点を現場担当者に積極的に質問する学生が増え、反転授業を取り入れる以前とは大きな学修成果の違いがあったと報告されています。

本事業においては、このようなアクティブ・ラーニングの事例を全学的に共有し推進すること目指します。

反転授業
座学で行っていた学習内容の講義および課題演習を授業中には行わず、事前にビデオ授業やe-ラーニング教材などで予習して授業に参加することで、授業では、教員が個々の学生に合わせて指導を行う。また、学生が他の学生と協働しながら取り組む授業形態のひとつでもあり、その教育効果が期待される。


チューターとなった学生が、クラスメイトの解答を採点し、教え合っている様子


現場見学会の様子(積極的に質問する学生が急増したと好評でした)

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