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ライブラリーセンターを活用した特別教育補助員によるグループ学習の推進

バイオ・化学部 応用化学科 教授・理学博士 大澤 敏

大澤 敏教授が取り組むのは、グループ学習を用いたアクティブ・ラーニングの推進です。
正課の授業の疑問点をグループ学習で解決する”。 “相互に教え合うことで専門基礎知識の定着と能力の統合化を図る”。この考え方を学生が主体的に体験し理解できる仕組みとして実現するために、今回新たに特別教育補助員の仕組みを取り入れました。

大澤 敏教授の担当する授業が行われる月曜の16:40~19:00に、ライブラリーセンター3階グループ学習室において特別教育補助員(以下S-SA)の学生が学習のサポートを行います。S-SAは、その日の正課授業を聴講し授業内でわかりづらいと思われる箇所を理解しやすいようにノートにまとめ、授業の復習とポイントとなるキーワードについて解説を行います。集まった学生から質問されると噛み砕いて解説し、納得できたことを確認しながら進行します。学生同士でお互いに説明し合い、復習している光景がみられます。また、正課の授業時間内に教員が説明した項目について、学生が基礎に振り返りながら理解できるようにS-SAが解説しており、そのプロセスはS-SA自らの学習・能力の統合化にも結び付いています。授業実施日に単元毎というコンパクトな内容を友達同士で教え合うことで学生の理解と能力の統合化が進む取り組みといえます。

一方、この学習サポートは参加学生が少人数であるため、S-SAと理解した学生が、まだ理解していない学生に教える “教えの連鎖”“得意分野を相互に教え合う”ことを可能にし、自らの成長を実感していきます。このような学生一人一人の理解度に合わせた正課外でのグループ学習が進められています。

ライブラリーセンターのグループ学習室には、実施時間と場所を固定し、その案内を掲示しています。教材となる図書、辞典等の資料をはじめ、階下の教科書コーナーには使用教科書が準備されており個人の学習スペースも用意されています。ライブラリーセンターのスタッフがグループ学習に参加する場面もあり、学生・職員・教員が一体となって、グループ学習の支援を行っています。

本事業においては、このようなアクティブ・ラーニングの事例を全学的に共有し推進することを目指します。


今日の授業のポイントをS-SAが説明

学生によるグループ学習の始まり

得意分野の教え合いに発展

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