文部科学省 平成29年度私立大学研究ブランディング事業選定

金沢工業大学 English

これからの科学技術者倫理研究

 

~社会が必要とする課題への取り組み~

科学技術倫理セミナー

企業と社会とのかかわり (2020.1.8)

 2020年1月8日(水)に『企業と社会とのかかわり』のテーマで第4回科学技術倫理セミナーを12号館1階のアントレプレナーズラボにて開催した。

 セミナーでは、株式会社PFUの瀬東明人様からの話題提供の後、株式会社フェリックス・パートナーズの宮下篤志様と本学の金光秀和教授がファシリテーターとなり哲学対話を行った。

 PFUは、オフィスコンピュータの開発から始まり、ハードウェアの開発を行っていたことから、近年の急激な技術発展と情報社会の変化を『点から線、線から面の変化』の言葉で表現され、現在または今後において『ビックデータ』『IoT』『AI』の活用と『バイオテクノロジー』の融合によって、第5次産業革命が起こるまたは起こっていること、SDGsを軸とした社会貢献と明確化が企業活動では重要なものとなっていくことが伝えらた。その後、講師・参加者間で交流しお互いに感じたことを共有した。

 講師・参加者間での交流では、身近な機械の開発企業の方から「自分たちの生活に大きな変革が発生している」ことを示された。参加者からは、「『AI』の思考が効率だけを求め、人間的倫理感の無いものだと危険になるのでは?」と質問があり、「『AI』の思考に対し、人間が倫理観を持って『判断』することが重要」と瀬東様は回答された。『AI』は、人間の思考を補助する道具ということを示していた。また「第5次産業革命が起こっているという話が印象的だった」との感想もあり、宮下様より「大きな変革下でも、人間社会で変わらない企業の本質的価値があり、それは『資本的なもの』『信用的なもの』であり、今後は『社会的なもの』が追加され重要視されていく」と示された。参加者たちは、社会の状況を想像しながら、特に参加した学生達は、プロフェッショナルな技術者として社会に出た際、どのように生きていくことが求められるのかを考える良い機会となった。

内容
日 時
 2020年 1月 8日(水) 17:05~18:45
会 場
 金沢工業大学扇が丘キャンパス
 アントレプレナーズラボ(12号館 1F)
 石川県野々市市扇が丘7-1
参加費
 無料
プログラム
 17:05~17:10 開会挨拶(科学技術倫理応用研究所 所長 西村 秀雄 教授)
 17:10~17:55 話題提供「PFUの今後の目指す方向」 瀬東 明人 氏 (株式会社PFU 執行役員)
 17:55~18:45 鼎談および質疑応答 ファシリテーター:
                      宮下 篤志 氏(株式会社フェリックス・パートナーズ代表取締役)
                      金光 秀和(金沢工業大学)


セミナーの様子

 



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