知的財産実務領域

グローバルに活躍できる
知的財産実務人材を育成する
イノベーションマネジメント研究(知的財産実務領域)においては、知的財産系の教員を中心に研究指導を行い、必要に応じて経営系の教員とともに研究指導を実施します。
近年の企業活動のグローバル化に伴い、知的財産実務においてもグローバルを意識した戦略的なマネジメントが不可欠です。本研究においては、我が国における知的財産実務とともに、グローバルな視点で高度専門人材である実務家にとって重要なテーマに関して研究を行い、即戦力となりうる高い実践的能力を有する知的財産専門人材を育成することを目標とします。
研究対象としては大きく2つあり、まず技術的なイノベーションである発明を保護対象とする特許実務を対象とします。具体的なテーマとして、特許法や実務に関する論点の研究の他、情報処理技術をベースとしたビジネス方法関連発明をテーマとすることにより、広く経営、技術と知的財産を融合させ、知的財産実務についての実践的応用力を身につけることも可能です。また、情報処理技術やデジタルコンテンツ等に関連の深い知的財産法である著作権法に関する研究についても対象とします。例えば、インターネットにおけるフェアユースに関する研究や、デジタルコンテンツを活用するための法的基盤の研究等を行います。
本領域に特に関連の深い科目(群)としては、知的財産マネジメント専門科目の「産業財産権」、「著作権」、「グローバル知的財産」、イノベーションマネジメント共通科目の「知的財産マネジメント」、「技術経営」、ビジネスマネジメント専門科目の「グローバルビジネス」等があります。
過去の研究テーマ
・平成26年度特許法等改正により創設される特許異議の申立て制度に関する一考察
・特許権の権利行使の制限についての一考察-キルビー事件についてのわたしの意見-
・実用新案制度の現状における問題点と二重出願制度の導入について-実用新案制度利用促進のための提言-
・アニメーション映画の制作と著作権-アニメーション映画の制作に関与する人物の著作権法上の地位についての一考察-
・ネット社会における著作権侵害防止-スリー・ストライク・ルール導入の検討-
・韓国の権利範囲確認審判制度との比較に見る、わが国判定制度存続の妥当性についての研究
・ソフトウェア・ライセンス契約と消尽論・権利濫用論に関する研究
・自宅内安否確認・救命支援システム関する研究
・情報通信技術を利用したトレーサビリティシステムのサイクル促進に関する検討
※入学前から研究テーマを温めている場合や、講義や自主学習を通して興味を持ったテーマがある場合には、
専任教員との面談により独自テーマを選定することが可能です。