学習支援計画書の照会 |
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授業科目区分 | 科目名 | 単位数 | 科目コード | 開講時期 | 履修方法 |
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専門教育課程 専門科目 専門 |
経営情報専門実験・演習B Management Systems Major Lab/Exercises B |
3 | F134-01 | 5期(前学期) | 修学規程第4条を参照 |
担当教員名 | 研究室 | 内線電話番号 | 電子メールID | オフィスアワー |
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授業科目の学習教育目標 | |
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キーワード | 学習教育目標 |
1. 売上コスト利益構造 2. ビジネスゲーム 3. 利益計画 4. ビジネス戦略分析・提案 5. 組込システムプログラミング |
本実験・演習は、経営情報学科の学習・教育目標であるビジネス応用実践能力について、ビ ジネスゲームでの模擬体験、ビジネス戦略分析・提案、並びに組込みシステム・プログラミ ング演習を通じて、実践的スキルを向上するための科目である。具体的には、ビジネスゲー ムを用いて会計に関する深い理解を得るとともに、経営意思決定の模擬実践とシステム分析 を行う。また、既存企業のビジネス戦略分析・提案を行い、そこで活用可能な小規模なシス テムを用いたプログラミング体験によりビジネスとITとの関連を理解することを目的とする |
授業の概要および学習上の助言 |
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前半はビジネス・ゲームの実行および分析を通じて、以下のビジネスの基本的事項を習得することを目指す。 (1)ビジネスゲームを通じて、たとえば在庫や仕入を含めたサプライチェーンに関する知識や、さらに売上・コスト・利益な どに関する会計知識については具体的に理解した上で財務諸表を作成することによって、すでに学習済みの諸知識を一層深く 理解する。 (2)ビジネスゲームでは、上記の知識や情報を最大限に使用して、総合的な意思決定を行う模擬体験を積む。 後半は、現状のビジネスの調査に基づく提案、および組み込みシステムの実装演習を実施する。 (3)既存の大手企業を題材に、インターネットや文献より得られる情報を元に、これまでに学習したSWOT、PEST、3C、PDCA、P LC、ビジネスモデルキャンパスなどを用いて分析を行う。その分析に基づいて、ビジネスを進展させるための新しい方策や製 品、ビジネスモデルなどを現在の競争環境を前提に提案し、すでに学習済みの諸知識の理解と応用力を深める。 (4) 組込みシステムにセンサーやアクチュエータを接続し、自動化のためのプログラミングを行い、モノの開発の主体がソフ トウェアであること、サービスはモノをベースに実現されることを体験、考察する。 授業はチーム活動を中心とする演習形式で実施するが、協力と十分な意見交換をする必要がある。また、自ら考え、まとめ 、実験やツール利用をすることで、今後あらゆる方面での仕事で有用な経験と基礎的知識が得られる。チームの他人に依存し すぎる消極的受講姿勢は特に避けるべきであり、個人全員が主役との意識での役割分担を責任もって遂行するように強く期待 する。 |
教科書および参考書・リザーブドブック |
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教科書:Arduinoをはじめよう 第3版[オーム社(オライリー・ジャパン)] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし |
履修に必要な予備知識や技能 |
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配布される補足資料があれば、事前に必ず、それらを読んで内容を把握しておくための予習に努めることを期待する。 また、チームまたは個人に課される課題(まとめや準備資料など)は必ず期日までに作成して提出すること。 さらに、会計、ビジネス、ITに関する一連の授業で学習した該当知識を復習しておくことが望ましい。 |
学生が達成すべき行動目標 | ||
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No. | 学科教育目標 (記号表記) |
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@ | R | ビジネスゲームの機能と実施方法が理解できる。 |
A | R,M | 基本的な経営の売上・コスト・利益構造が理解でき、経営シミュレーションでの利益確保ができる。 |
B | R,M | 競合市場における利益計画と実施方法の基本が実践・理解できる。 |
C | R,M | 基本的な財務諸表を作成できる |
D | R,K | これまで学んできたビジネス戦略や分析を円滑に行うためのフレームワークを理解 し、活用できる。 |
E | R,K | 組込みシステムを用いて、自動化システムを動作させることができる。 |
達成度評価 | ||||||||||
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指標と評価割合 \ 評価方法 | 試験 | クイズ 小テスト |
レポート | 成果発表 (口頭・実技) |
作品 | ポートフォリオ | その他 | 合計 | ||
総合評価割合 | 0 | 10 | 35 | 25 | 30 | 0 | 0 | 100 | ||
総合力指標 | 知識を取り込む力 | 0 | 5 | 10 | 0 | 5 | 0 | 0 | 20 | |
思考・推論・創造する力 | 0 | 0 | 10 | 5 | 10 | 0 | 0 | 25 | ||
コラボレーションとリーダーシップ | 0 | 0 | 5 | 5 | 5 | 0 | 0 | 15 | ||
発表・表現・伝達する力 | 0 | 0 | 5 | 15 | 0 | 0 | 0 | 20 | ||
学習に取組む姿勢・意欲 | 0 | 5 | 5 | 0 | 10 | 0 | 0 | 20 |
評価の要点 | |||
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評価方法 | 行動目標 | 評価の実施方法と注意点 | |
試験 | @ |
| |
A | |||
B | |||
C | |||
D | |||
E | |||
小テスト クイズ | @ | レ |
Moodleのテストにある、ゲームの実践に必要な基礎的な経理・生産管理等の基本ルールと算出方法などの 理解を確認する。繰り返しテスト実施により、事前に満点を取るよう理解内容の準備が期待される。授業 中に採点用テストを実施する。 |
A | レ | ||
B | レ | ||
C | |||
D | レ | ||
E | |||
レポート | @ | レ |
ビジネスゲーム演習では、方針、計画、途中成果、成果に対する改善計画とその最終結果を整理し、わか りやすくかつ論理的に記述する。経営戦略や施策についてのありかたの正しかった仮説、誤っていた仮説 、学んだことを具体的に表現できていることが評価される。仮想市場の振る舞いについてのシステム分析 図にまとめた内容についても根拠に基づいて記述する。妥当性、客観性ある説明が評価される。 また、調査に基づく提案の演習では、対象企業の戦略分析と提案に関する結果をレポートとしてまとめる 。 |
A | レ | ||
B | レ | ||
C | レ | ||
D | |||
E | |||
成果発表(口頭・実技) | @ | レ |
ビジネスゲーム演習では、戦術内容、結果とそのレビューなどを関連データ数値を用いて説明発表する。 成果および今後の対応の考え方をわかりやすく伝えているかどうかが評価される。 ビジネス戦略・分析では、対象企業の戦略分析と提案に関するスライドと発表が評価される。 組込みシステムでは、作成したシステムをどのような意図で開発したのか、動作する際に何に苦労したの かなどに関し、発表スライドならびに発表において実現したシステムをわかりやすく伝えているかが評価 される。 |
A | レ | ||
B | レ | ||
C | レ | ||
D | |||
E | レ | ||
作品 | @ |
ビジネスゲームの実行結果をまとめた財務諸表を作成する。 ゲーム機能を推定してシステム分析図を記述する。DFD/ERDをCASEツールを使用して表記する。 推論と確認実践の繰り返しによる、論理性、システム機能解析力をつける。 成績評価はチーム作業ばかりでなく個人課題やチーム貢献度も考慮する。 実現したシステムの実装難易度について評価する。SAへの質問等、実現に向けた姿勢(プロセス)につい て評価する。 | |
A | |||
B | レ | ||
C | レ | ||
D | |||
E | レ | ||
ポートフォリオ | @ |
| |
A | |||
B | |||
C | |||
D | |||
E | |||
その他 | @ |
| |
A | |||
B | |||
C | |||
D | |||
E |
具体的な達成の目安 | |
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理想的な達成レベルの目安 | 標準的な達成レベルの目安 |
ビジネスゲームによるミニ経営の効果的計画と実践ができる。 利益を最大化するサプライチェーン経営方法を説明できる。 市場の購買行動と競合他店の動向による、自店利益への影響を ゲームサーバー機能のDFDとERDによる分析表現により、PCツー ル上で説明できる。 ビジネスゲームの実行結果の財務諸表を適切に作成できる。 リバースエンジニアリング的システム分析の仮説設定と検証が できる。 既存大手企業の特徴が分析でき、新規ビジネス提案をすること ができる。 複数のセンサーやアクチュエータを用いた自動化プログラムを 実現できる。 |
ビジネスゲームを使用でき、ミニ経営の計画と実践ができる。 利益を生むサプライチェーン経営の仕組みを説明できる。 市場の購買行動と競合他店の動向による、自店利益への影響を ゲームサーバー機能の分析により、説明できる。 ビジネスゲームの実行結果の財務諸表を適切に説明できる。DF D/ERDの基本的記述ができ、PCツールで表現できる。 既存大手企業の特徴が分析できる。 人感センサーを用いて、人が近づいた時に音をならすシステム が実現できる。 |
授業明細 |
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回数 | 学習内容 | 授業の運営方法 | 学習課題 予習・復習 | 時間:分 |
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第1週 (第1 回〜第 2回) |
ベーカリーゲームのガイダンス ベーカリーゲーム試行 |
講義:60分 演習(チーム活動・振り返り を含む):140分 |
課題: ・ベーカリーゲームのルールの十 分な理解課題のためのMoodleクイ ズ問題の実施(満点を目指すこと ) ・本番実施結果分析考察レポート |
300分 |
第2週 (第3 回〜第 4回) |
来客数予測の手法 会計記録と分析:コストと利益、キャッシュフロー、 損益分岐点計算,収益性分析 |
講義:60分 演習(チーム活動・振り返り を含む):140分 |
課題1:財務諸表の作成 課題2:リバースエンジニアリン グ演習 |
300分 300分 |
第3週 (第5 回〜第 6回) |
ベーカリーゲームの本番(1) |
演習(チーム活動を含む): 170分 振り返り:30分 |
課題:実験結果分析考察レポート 作成 |
450分 |
第4週 (第7 回〜第 8回) |
ベーカリーゲームの本番(2) |
演習(チーム活動を含む): 170分 振り返り:30分 |
課題1:DFD/ERD演習 課題2:来客数算定の表記 課題:実験結果分析考察レポート |
450分 |
第5週 (第9 回〜第 10回) |
価格シミュレーションと最適化 投資等を考慮するベーカリーゲーム |
講義:30分 演習(チーム活動・振り返り を含む):170分 |
価格シミュレーションと最適化レ ポート(個人) |
450分 |
第6週 (第11 回〜第 12回) |
企業分析、競争環境分析 |
講義:30分 演習(チーム活動・振り返り を含む):170分 |
課題:インターネットや文献によ る企業分析 |
600分 |
第7週 (第13 回〜第 14回) |
業分析の発表・討議 |
演習:70分、発表:100分、 振り返り:30分 |
ビジネス戦略分析に関するレポー ト作成 |
400分 |
第8週 (第15 回〜第 16回) |
企業分析、競争環境分析にもとづく新規ビジネス提案 |
講義:30分 演習(チーム活動・振り返り を含む):170分 |
課題:ビジネス進展のための方策 作成 |
600分 |
第9週 (第17 回〜第 18回) |
ビジネス提案の発表・討議 |
演習:70分 発表:100分 振り返り:30分 |
課題:ビジネス戦略分析・提案レ ポート作成 |
400分 |
第10 週(第 19回〜 第20回 ) |
プログラミング演習イントロダクション - LEDを遊び 尽くそう - |
講義:30分 演習:170分 |
課題1:プログラミング環境設定 完了 課題2:LEDの点滅、多色LEDの制 御 |
100分 500分 |
第11 週(第 21回〜 第22回 ) |
プログラミング実習(1) - 明るさと温度を表示しよう - |
講義:30分 演習:170分 |
課題:プログラム制作 |
600分 |
第12 週(第 23回〜 第24回 ) |
プログラミング実習(2) - 音で遊ぼう - |
講義:30分 演習:170分 |
課題:プログラム制作 |
600分 |
第13 週(第 25回〜 第26回 ) |
プログラミング実習(3) - 私だけのガジェットを創ろ う - |
講義:30分 演習:170分 |
課題:プログラム制作・プレゼン 資料制作 |
700分 |
第14 週(第 27回〜 第28回 ) |
プログラミング成果発表 |
発表:170分 振り返り:30分 |
予習:プレゼン資料制作・提出 復習: |
600分 |
第15 週(第 29回〜 第30回 ) |
経営とモデル、IT、統計 自己点検 |
講義:170分 振り返り:30分 |
予習課題:経営と技術との関連調 査 |
100分 |