私たちの取組

活動の背景

 金沢工業大学のSDGsゲーミフィケーション教材を活用して、教育という分野と社会イノベーションの分野でゲームの要素を用いて人々に主体的な学びや行動を促しています。
 現在、パンデミック(新型コロナウイルス)やロシアのウクライナ侵攻によってSDGsの達成が危ぶまれています。現状のままでは、SDGsを達成することは難しいです。そうすると、強制的にSDGsに貢献するアクションを実行させるといったことが起こり得ます。

 しかし、それでは、アクションを持続させることができません。人間は、嫌なことを無理やりさせられることに対して嫌悪感を抱き、継続しなくなります。  これは、「気候不安」と言われるものです。別名、エコ不安とも言われているこの現象は、気候変動やSDGsなどの課題を意識することで人々、特に若者が現状や未来に対して絶望や無力感を抱いてしまい、課題解決のための活動どころか、普通に生活することすらもあきらめてしまい、ふさぎ込んでいってしまうという現象です。

 そこで私たちが推奨しているのが「ヘドニスティックサステナビリティ」です。日本語では、快楽主義的持続可能性と示せる概念で、デンマークの建築家であるビャルケインゲルス氏が提唱した考え方です。簡単に言うと、楽しみながら持続可能性を追及するということです。
 人々のポジティブ感情を喚起する仕組みは、心理学や経営学においてもイノベーションを生み出すために有効だと考えられています。さらに、ポジティブ感情に触れた人ほど自己効力感が高まることが示されています。
 私たちは、SDGsゲーミフィケーション教材を活用して、SDGsやその先のBeyond SDGsの達成に貢献していきたいと考えています。

5つの柱

2023年度は5つの柱を立てて、活動しています。5の柱は以下となります。

1

学習コミュニティの拡大、活性化

SDGsイノベーション教育実践者コミュニティの運営を行います。

  • 定期的なオンライン研修
  • Beyond SDGs人生ゲームの無料体験会
  • 全国8か所でのBeyond SDGs人生ゲーム対面研修(北海道、東京、石川、静岡、兵庫、岡山、広島、沖縄)
2

学習指導案の雛形の作成と研修

石川県野々市市立菅原小学校、野々市市教育委員会との連携による授業カリキュラムを開発します。

  • 授業カリキュラム、各時間の指導案、授業動画、授業スライドの作成
3

追加の副教材の作成

Beyond SDGs人生ゲーム補助教材を作成します。

  • 絆カード活用編
  • 革新カード活用編
  • SDGsアクション創出編
  • SDGsアクション手引き編
4

行動変容のためのワークショップの開発

これまで金沢工業大学が開発したワークショップの改善、マニュアル化を行います。

  • 金継ぎワークショップ
  • アップサイクルワークショップ
  • コンポストワークショップ
  • 折り紙ワークショップ
  • 作曲ワークショップ
5

若者の意見を発信する場の設定、他者を巻き込める若者の育成

全国作文コンテスト、ジャパンSDGsユースサミットを開催します。

  • 2050年 理想の「自然との共存共創社会」Beyond SDGs 全国作文コンテストの開催
  • ジャパンSDGsユースサミットでの全国作文コンテスト受賞者による作文発表
  • Beyond SDGs人生ゲームユースファシリテーター研修