成果を発表する学生
プロジェクトデザイン実践の活動成果を公開する最終ポスターセッションが1月21日(木)から27日(水)にかけて23号館1階のパフォーミングスタジオで開催され、291チームがその成果を披露した。
学生たちは、前学期のプロジェクトデザインⅡにおいて、チームで協働して問題を発見し、その解決のためのアイデアを自ら提案した。後続の後学期のプロジェクトデザイン実践では、自分たちの提案したアイデアの有効性を検証すべく、学生たちは検証モデルを考え、装置・プログラムの試作やアンケート調査などを行った。2年次学生は、1年次のプロジェクトデザイン入門からⅠ・Ⅱ・実践へと2年間かけて反芻しながらも段階的に「問題の発見から検証・試作に至る技術者としての仕事の進め方」を体験し「自ら考え行動する」力を徐々に身に付けてきた。今回の最終ポスターセッションは、プロジェクトデザイン実践の成果を学生たちが発表する場であっただけでなく、技術者としての2年間の成長を自ら確認した場でもあった。
大勢の学生で熱気を帯びる発表会場
当日は学外からの来賓、本学教職員の来訪者、同じクラスの他チーム学生からの質問や助言に対し、スーツを着用した学生たちは緊張した面持ちで自分たちの活動成果のアピールに努めていた。公開の場における第三者との多面的な観点からの意見交換、特に自分たちが気付いていなかった観点からの質問や指摘は、技術者としてのモノの見方や問題の捉え方の一端に触れるものであり、学生たちにとっては今後の学習への貴重な刺激になったと思われる。
参観者の投票によってベストポスター賞が選ばれ、公開発表の最後に表彰式が行われた。ベストポスター賞の栄誉に輝いたプロジェクトテーマを以下に紹介する。
・人力飛行機におけるパイロットのパフォーマンスの向上:航空システム工学科クラス
・メイドろぼっとの開発 ~なんなりと私にお申し付けくださいませ~:ロボティクス学科クラス
・人工光でつくる高効率植物工場 :電気電子工学科・電子情報通信工学科クラス
・火災に強い家 ~安全な避難経路の確保~ :建築学科・環境土木工学科クラス
・分別のしやすいごみ箱づくり:機械工学科クラス
・野々市市に合った応急仮設住宅 :建築デザイン学科クラス
・MULTI LIFE ASSIST:情報工学科クラス
・学食のメニュー開発:メディア情報学科・ 心理情報学科・経営情報学科クラス
・自然を食す ~食糧危機に備えて~ :応用バイオ学科・応用化学科クラス
最終ポスターセッションは基礎実技教育課程におけるプロジェクトデザイン科目群(入門・Ⅰ・Ⅱ・実践)最後のチーム活動である。学期末の多忙な時期にチームの仲間と協働したポスター準備とポスターセッションにおいて意見交換したことは、将来企業人となったとき、大きく役立つ能力となるであろう。