泉中学校全校生徒の
前で話す宮口君
工学部情報工学科の五十嵐寛教授、情報フロンティア学部メディア情報学科の千石靖教授、経営情報学科の勝山光太郎教授、基礎教育部基礎実技教育課程の堀田英一教授が担当する「情報セキュリティ・スキルアッププロジェクト」では金沢市との連携事業の一環として、中学生とその保護者を対象とした「ネットいじめ防止講演会」を7月1日(水)に金沢市立泉中学校で開催した。
近年子どもたちの間にも、パソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末が急速に普及し始めている。SNSやLINE等は便利なツールであるが、一歩使い方を誤れば詐欺やいじめ等の重大な問題に子どもたちが巻き込まれかねない。特にネット上でのいじめは教員や保護者の目に見えないところで深刻化する可能性が高く、また当事者もいじめに加担しているという意識が薄れやすい。そこで金沢市教育委員会では平成26年度から、ネットいじめを事前に防止するために市内の小中学校に対してネットいじめに関する講義を行うよう呼びかけている。
これらのことから本学は、金沢市立泉中学校から依頼を受け、情報セキュリティ・スキルアッププロジェクトのプロジェクトメンバーが講義を行うことになった。泉中学校で講義を行うのは昨年に引き続き2度目である。
今回、プロジェクトに参加している情報工学科の宮口誠君(1EP1)が、泉中学校の全校生徒約420人、数人の保護者に対して講義を行った。「インターネットの安全な歩き方」と題した講義では、インターネットやSNSの良い点、悪い点を挙げ、実際に起こった事件等を実例として示しながらネット上でのマナーや安全な使用方法について説明した。
宮口君の話に真剣に聞き入る泉中学の生徒
ガジェットの進歩ばかりが先立ち、正しい知識やマナーの普及が追いつかない現状の中、子どもたちがインターネットを正しく使用するためには、本人の心がけはもちろん、保護者がインターネットに対する正しい認識を持って子どもに接することも必要である。今回講座を観覧していた保護者は数人であったが、今後は保護者に向けた講座も行っていかなければならないであろう。