平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

地(知)の拠点

ホーム > お知らせ > 平成26年度一覧

お知らせ(平成26年度)

「Hacking」と「Marathon」を組み合せたプログラミング主体のイベント
第2回ハッカソン開催

2015.03.22

 アントレプレナーズラボで第2回KITハッカソンが3月19日(木)から22日(日)にかけて開催された。ハッカソンとは「Hacking」と「Marathon」を組み合せたプログラミング主体のイベントで、ソフトウェア開発分野のプログラマ等が一同に参加し、短時間で集中的に使用に耐えるソフトウェアの開発や既存のソフトウェアの改善等に取り組むものである。


宮田氏、福島氏らを囲んでパネルディスカッションを聞く参加者

 第2回KITハッカソンは「シンカンセン・カイギョウ・ソシテ・・・」をテーマに、日本マイクロソフト(株)を情報提供企業としてお招きし、最近注目を浴びるIOT(Internet of Things)に関連した話題が提供された。また(株)センド代表宮田人司氏からは、デザインが社会にもたらす影響力について情報提供され、Code for Kanazawa代表の福島健一郎氏からは、発足したCode for Kanazawaの取り組みを通じてソーシャルイノベーションの魅力について情報が提供された。本学からは、情報工学科中沢実教授から、車いすロボット制御システムの中で用いられている人工知能技術「ディープラーニング(深層学習)」について情報提供が行われた。

 また、宮田氏、福島氏、中沢氏教授らを囲んでパネルディスカッションも行われた。

 今回のKITハッカソンにはDMM.comラボをはじめ地元のICT企業のエンジニアの方々も参画し、学生、社会人、高校生、教員、含め総勢40人の参加があった、参加者は3~5人程度のチームを編成し、提供された情報を踏まえ、テーマに基づいたアイデア創出とそれらを実現するプログラミングが繰り広げられた。

 金沢市内の観光をテーマに地理空間情報とバス停を連動させゲーム感覚で楽しく公共交通機関を使った観光を推進するソリューションや、市内に設置される自転車(まちのり)のステーションにセンサーを設置し利用促進を推進するソリューションなど、様々なアイデアに基づいたソリューションが次々と開発された。

 期間中、それぞれの所属の枠を超えた参加者が互いに持つ知識やスキルを与え合い、夜遅くまで開発に取り組む参加者の姿は、まさしくイノベーションに向けて取り組むエンジニアの姿であり、このような実践的で緊張感のある場が学生の成長を更に高めることに繋がると確信した。

 プレゼンで本学学生・高校生チーム「カサダス」が最優秀賞


プレゼンテーションをする最優秀賞をとった
「カサダス」チーム

 最終日には、各チームが開発したソリューションのプレゼンテーションが行われ、高校生と本学学生で構成するチームが開発した「カサダス」が最優秀賞に選ばれた。外部評価者には石川県企画課高橋雅彦氏、金沢市ものづくり産業支援課山田康浩氏、cafe? IKAGAWA DO五十川員申氏を招き、各チームが提案し開発したソリューションに対して適切なアドバイスが行われた。

 最優秀賞に選ばれた「カサダス」は、実際の傘にさまざまなセンサーやLEDを搭載し、雨が降ることによって傘本体がLED等により様々な演出が行われるものである。雨が多い石川県で観光客に楽しく観光してもらうことと、夜間景観に配慮することで滞在時間を延ばし宿泊を推進するといったアイデアの着眼点や、最終的な成果物として実際のモックアップの制作を具現化した点が最も高く評価された。


表彰式で傘を持って賞状を受ける「カサダス」チーム

 今後も、継続的にKITハッカソンを推進し、学生に対して実践的な学習機会を提供し続けていきたい。また、地元エンジニアの参画を今後さらに強化し、地域社会で活躍するICTエンジニアの地域全体のスキルアップに貢献できるプログラムへと発展を目指す。

ページトップへ

金沢工業大学 産学連携局 連携推進部 連携推進課

〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7-1 TEL 076-294-6740 FAX 076-294-6706