平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成26年度)

夢考房ジュニアプロジェクト Artecロボット大会 / Scratchコンテスト
科学技術コンテスト開催

2015.03.01

競技の調整を行う子どもたち

 本学12号館1階アントレプレナーズラボで、3月1日(日)夢考房ジュニアプロジェクトによるオリジナルの科学技術コンテストを行った。夢考房ジュニアプロジェクトは文部科学省による地(知)の拠点整備事業(COC事業)を受けて取り組むプロジェクトの一つである。ロボティクス学科・情報工学科の学生達が地域の子ども達にロボットとプログラミング技術を伴に学び体験し、未来のイノベーター人材の育成を目的としている。

ロボットやプログラミングに関するコンテストは従来数多くあったが、両者を統合したコンテストは少ない。夢考房ジュニアはロボットとIT技術の融合を目指しており、その趣旨にあった今までにない科学技術コンテストを初めて実施した。コンテストは、夢考房ジュニア講座で使用しているArtecロボット及び教育用プログラミング言語Scratchを用いて行われた。


オリジナルミッションを選択し、プレゼンテーションを行う子どもたち

 夢考房ジュニア受講生の子ども達は、各人のレベルに応じて未経験者・経験者・オリジナルの3ミッションに分けられている。今回のコンテストに加えてオリジナルミッション受講生による成果発表会も行われ、作品や成果物のプレゼンが行われた。会場は終始、わきあいあいとした活気があふれており、学生達のファシリテートのもと大会は順調に進行し、無事に終えることができた。普段の夢考房ジュニアの活動では保護者による見学は原則行っていないが、今回は大会ということもあり、受講生である子ども達の活躍を見学して頂き、Artecロボットを開発している(株)アーテックの関係者にも活動を見学して頂いた。夢考房ジュニアの活動として次年度以降もArtecロボットを用いたオリジナルの科学技術コンテストを継続していく開催する予定であり、大きな期待を頂いている。今後さらに産学の連携が深まっていくことになるであろう。

 受講生・保護者両方に夢考房ジュニアに対するアンケートを取ったところ、非常に満足度の高い結果が得られている。単に知識を教えるだけではなく、子ども達と同じ目線になって共に学ぼうとする姿勢が学生達に見られた、という意見も多かった。学生達にとっても子ども達と活動することは、普段の生活ではあまり馴染のない、とても良い経験になったようである。子ども達に講義をすることは、学生達にとって普段授業で学んだことをフィードバックする良い機会であり、自学自習して学びを深めることにもつながっている。更に、大学生は子ども達のロールモデルである。大学生自身がグローバルイノベーター人材を目指し、子ども達と伴に活動することで大学生も成長すると考える。

 平成26年度の夢考房ジュニアの活動としては、5月~8月の試験運用期間を経て、10月~12月に第一期を、そして希望者のみ継続する形で1月~3月の冬学期を開催した。その間、定期的な講座とは別に、加賀市内でのロボット講座や石川県モノづくりトライアル出展、トリノ大学留学生らとのロボット大会等々、学外での活動も多く行っている。また(株)サンライズから委託を受けて、ディズニー映画「ベイマックス」公開にあわせたご当地ベイマックスを子ども達と共に製作する等、活動は多岐に渡っている。そして、今回の科学技術コンテストを以て、今年度の活動は締めくくられることになる。しかし冬学期を受講していた子ども達のほとんどが、次年度への継続を希望している。活動を通して学生たちと子ども達の絆は深まったようである。なお余談ではあるが、今大会には「絆」にフォーカスを当てたNHK BSテレビ番組を制作するために、取材の方々も多く来られていた。現在編集中とのことだが、本学の地域志向プロジェクトを外部に発信できる、とてもよい機会にもなっていると感じている。

 次年度は夢考房ジュニアの運営体制を大幅に変更して、自由度を高め活動の幅をさらに広げていく予定である。英語教育課程の先生方の参画も計画されており、より国際色を強めていく見通しだ。地域の子ども達のなかから未来のグローバルイノベーターにつながる人材を輩出できるよう、夢考房ジュニアではこれからも活動を邁進していく。

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