平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成26年度)

金沢駅前鼓門でプロジェクションマッピング「金澤月見ゲート」

2014.10.12

 10月11日(土)12日(日)の2日間に渡って、情報フロンティア学部メディア情報学科の出原立子准教授の研究室学生たちが中心となり、金沢駅東広場内の鼓門に対してプロジェクションマッピングを行う「金澤月見ゲート」が開催された。文部科学省の地(知)の拠点整備事業(COC事業)である「空間デザイン研究」の枠組みの中に位置づけられている本取組みは、金沢市と連携して行われている。金沢らしい夜のにぎわいを創出するための、今年で2年目の事業である。メインテーマとして掲げられた「つなぐ TSU-NA-GU」には、北陸新幹線開業により新たに生まれるモノや人のつながりへの期待が込められていた。

 本番は両日共に18時半からの予定であったが、会場である金沢駅東広場には、学生達が準備している15時過ぎから徐々に人が集まっており、評判の高さを伺い知ることができた。天候にも恵まれ、最高のロケーションの中で本番を実施することになった。18時を過ぎると会場には人が溢れ、夕闇の中に映えるデモンストレーション映像に見入っていた。

 本番では鑑賞型、参加型の2つのプロジェクションマッピングと、音と連動して足元を照らすLEDシートによるパフォーマンスが行われた。鑑賞型では5分間の映像を見ようと駅から道を隔てた都ホテル、ガーデンホテル側の歩道にも人が溢れる大盛況が続いた。また参加型では司会の学生による軽快なマイクパフォーマンスのもと、センサーを用いた映像のゲームを参加者が行った。ゲームを完遂すると北陸新幹線かがやきが鼓門の上を駆け抜け、会場に歓声が沸いた。

 金澤月見ゲートと同日には、金沢城でもプロジェクションマッピングが行われていた。両方訪れたという方も多く、駅前から中心市街地の回遊性を高め、街ににぎわいを生み出す事業として非常に良い結果を生むことができたのではないかと感じている。

 金澤月見ゲートの2日間には、金沢駅の噴水時計前に、周期的に色が変わる特別な「ほしあかり」も設置され、訪れた人たちを楽しませていた。「ほしあかり」は金澤月見光路のデザインが原型となったもので、8月から12月までの5か月間、駅通り線沿道に約80個設置される。これも金沢駅通り線まちづくりの一環としての、「空間デザイン研究」の取り組みの一つである。環境・建築学部の加藤美佳講師(建築学科)・工学部の池永訓昭講師(電気電子工学科)・工学部の高杉敬吾講師(機械工学科)・情報フロンティア学部の桜井将人講師(メディア情報学科)が学生と共にデザイン等を手掛けた星形オブジェが、金沢駅通り線沿いの歩道に12月25日(木)まで設置され、点灯時間は17時~22時となっている。

 「金澤月見ゲート」本番の2日間は、事故やトラブルもなく大盛況のまま幕を閉じた。たくさんの人たちから、「感動した」、「すばらしい」といった感想を聞くことができた。湾曲やマス目のある鼓門に対してプロジェクションマッピングを行うことは、プロの方でも相当難しいという。昨年度のプロジェクションマッピングに携わった学生が殆どいない状況でスタートした本取組み。5月から本番前日まで、合計6回も駅前で投影実験を重ねてきた。1回目の実験の際は手さぐり状態であったが、回を重ねるごとに、目に見えて学生達の実力が増していくのが分かった。そして本番は大成功であった。学生達の努力の結果であり、また彼らの団結力の深さを窺い知ることができた。本番2日目が終わった撤収作業の時、人波の引いた夜の金沢駅で、達成感に満ち活き活きとした学生達の顔が、とても印象的であった。


ほしあかり

彩られる鼓門

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