「第42回石川の技能まつり」内「いしかわモノづくりトライアル」において、本学の夢考房ジュニアの学生達による子どもたち向けの体験ブースが展開された。広く県民に技能尊重の気運を浸透させ、産業の振興につなげることを目的としたこの催しでは、大人も子どもも楽しめるコンテンツが展開されていた。平成26年10月5日(日)、石川県産業展示館3号館には石川県内の技能者・教育機関関係者たちが集い、熱気にあふれている。開場前から親子連れの来場者が列を作り、夢考房ジュニアの体験ブースは瞬く間に定員に達した。夢考房ジュニアプロジェクトの中の8名が、今回の活動に参加した。
夢考房ジュニアが提供するコンテンツは「プログラミング体験教室&ロボットサッカー大会」というものであった。参加している子どもたちは用意されたパソコンを使い、ロボットにプログラミングを施す。そしてプログラミングされたロボットを用い、2人1組のチーム対抗型、トーナメント形式のサッカー大会を行う。
パソコンに初めて触れる参加者も少なくなかったが、夢考房ジュニアでは、どんなレベルの子ども達にも指導することができる体制が整っている。参加した子どもたちは皆、純粋にサッカーの大会・同年代とのふれあいを楽しんでいたように見えた。今回の体験がきっかけで、プログラミング等のITに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい限りである。
部科学省の地(知)の拠点整備事業(COC事業)の取り組みの1つとしての夢考房ジュニアの活動は、毎週日曜日に12号館1階アントレプレナーズラボで開催される、小中高生に向けたロボット・IT講座である。一般の方々から参加者を募集し、10月12日(日)から始動している。12月終わりまでの全9回のプログラムとなっており、ロボットに関わる知識・プログラミング等を学んでもらう。10月19日(日)に行われた第2回目では、イタリアからの留学生8名を迎え入れて、子ども達とロボットサッカー大会を行った。次世代を担うイノベーターを輩出するため、夢考房ジュニアプロジェクトはグローバルな視点も多く取り入れながら、様々な活動を今後も展開していく予定だ。