情報セキュリティ・スキルアッププロジェクト(担当指導教員:工学部情報工学科 五十嵐寛教授、情報フロンティア学部メディア情報学科 千石 靖教授、経営情報学科 勝山光太郎教授、基礎教育部基礎実技教育課程 堀田英一教授)は金沢市との連携事業の一環として中学生を対象とした「ネットいじめ防止のための情報セキュリティ教室」を7月9日(水)金沢市立泉中学校と7月16日(水)金沢市立湯涌小学校・芝原中学校にてプロジェクトメンバー学生が講師となり開催した。
近年、子どもたちがパソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などでインターネットを利用する機会が急激に増加し、それによってさまざまな問題が生じている。中でもネット上のいじめが、深刻化していることを踏まえ、本プロジェクトは、石川県警察本部、金沢市、地元セキュリティ関連企業の専門家と連携して地域でこの問題に取り組んでいる。「情報セキュリティ教室」は地域住民の情報セキュリティ意識の向上に貢献し、また参加する学生たちの知識・技術の定着や発展、さらにそれらを伝達するコミュニケーション能力の向上に役立っている。
泉中学校では、全校生徒420名に対して学生3名がいじめを防止するためのインターネット使用のエチケットやLINEなどのソーシャルネットワークサービスに潜む危険性について講演を行った。また、芝原中学校では併設する湯涌小学校4~6年生も含め43名に対して学生3名がソーシャルネットワークサービスに潜む危険性について寸劇を交えての講演とスマートフォンを使用して位置情報公開の実演を行った。
学生たちは多少緊張した面もありましたが、中学生にインターネット利用の正しい判断力を習得してほしいという思いを持って熱心に講演を行っていた。
参加した学生にとっては、年齢の異なる人々に物事を伝えることの難しさを実感する貴重な経験になったのと同時に、ネットワークセキュリティの社会での重要性を深く理解できる機会となったのではないだろうか。
今後は、秋に参加予定のCTF大会(SECCON2014)に向けての勉強会を週1回開催していく等のスキルアップを図り、情報セキュリティ分野の人材育成を支援していきたい。