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e-シラバス(反転授業)で「使える数学」を学ぶ

基礎教育部 数理基礎教育課程 教授・博士(工学) 西 誠

西 誠教授の授業では、学生の自主的活動と教材実践の時間を確保するために、e-シラバスを活用した「反転授業」に取り組んでいます。「反転授業」とは、正課外(授業時間外)にデジタル教材等による知識の習得を済ませ、正課内(授業中)に知識確認や問題解決学習をメインに行う授業形態のことです。

授業の進め方

  • 学生は、事前にe-シラバスを通して「ビデオ学習」や「宿題」などの予習を済ませて授業に臨みます。
  • 授業では、予習してきた内容の確認テストを行い、その後、前回の授業で出題した宿題を採点して返却します(この時間を使って間違った部分の確認を行い、分からない箇所は分かる学生に教えてもらうことで、教え合いの連鎖が自然と生まれます)。
  • その後、予習を済ませてきた内容の発展的な問題や、工学をトピックに入れた実践的な問題に取り組み、「使える数学」の理解をさらに深化させていきます。

この反転授業を採用したことで、学習効果が飛躍的に向上しました。初めのうちは予習をしてこなかった学生も、予習をしないと授業についていけないことが分かるようになり、正課外にしっかりと学習するようになりました。学生に対するアンケートでも、約8割の学生が「反転授業は役に立った」と回答するなど、授業に対するモチベーションの向上にもつながっています。

数学は社会で役立つモノづくりや解析等に必要不可欠な基礎部分であるため、e-シラバス等のコンテンツを有効活用しながら、授業をあらゆる方向から創意工夫し、学生たちの成長をサポートします。

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