CDIOアジア地域会議

世界レベルの工学教育を推進するCDIOイニシアチブのアジア地域会議を日本で初めて開催します。

挨拶

金沢工大(KIT・主催)では、金沢高専(KTC)と共同して、CDIOアジア地域会議2014を開催します。近年経済的成長が著しいシンガポール、マレーシア、ベトナム、中国などの国々では、CDIOが唱える教育の重要性をいち早く認め、ヨーロッパや米国の各大学と共にCDIOイニシアチブに加盟し高等教育の革新に熱心に取り組んでいます。次世代のイノベーションに富む技術者教育を目指して、これらアジア地域や日本の多くの高等教育機関の教員、職員、そして技術者教育に興味のある企業のエンジニアとの活発な議論の場に、是非ご参加ください。

CDIOとは

現在、高等教育機関の工学教育は世界的に大きな変革期を迎えています。創意工夫に富んだモノづくり、コトづくりには、どのような教育プログラムが適切なのでしょうか。地域との連携のもとに、如何にグローバル人材を育てていくべきでしょうか。CDIOイニシアチブは、米国のマサチューセッツ工科大学とスウェーデンの3大学が2000年に始めた工学教育改革のための仕組みです。加盟国は欧米から拡大し、世界を代表する100以上の大学・高等教育機関が参加しています。

プログラム

■ 日 時: 2014年3月24日(月)・25日(火)・26日(水)
■ 会 場: 金沢工業大学 扇が丘キャンパス
■ テーマ: 革新的な工学教育の次なる展開
■ 後 援: 野々市市・金沢市・公益社団法人日本工学教育協会・北陸信越工学教育協会
独立行政法人国際協力機構(JICA)

3月23日(日)18:30~20:00

会場:金沢エクセルホテル東急

◯ウェルカムパーティ

3月24日(月)9:00~20:00

会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 酒井メモリアルホール

9:00~ 9:10 開会あいさつ 石川憲一(金沢工業大学 学長)
9:10~10:00 基調講演①
「CDIOプログラムの総括 -21世紀のための技術者教育-」
ヨハン・マルムクイスト氏(CDIO Co-founders、チャルマース工科大学 教授)
10:20~11:10 基調講演②
「大学改革と教育の質的転換の推進」
板東久美子氏(文部科学省 文部科学審議官)
11:10~12:00 基調講演③
「産業界が求める技術者像」
堤和彦氏(三菱電機株式会社 常務執行役 開発本部長)

(昼食は学内カフェテリアにてご用意いたします)

13:30~15:00 事例紹介①
「金沢工業大学における地域連携プロジェクトを取り入れた工学教育のイノベーション」
佐藤恵一(金沢工業大学 教務部長 教授)
「金沢高専の技術者教育の取組」
ロバート・ソンガー(金沢工業高等専門学校 グローバル情報工学科 講師)
「金沢工業大学RDAプロジェクトにおける産学連携教育」
宮下智裕(金沢工業大学 建築デザイン学科 准教授)
「K.I.T.空間情報プロジェクトの活動について」
鹿田正昭(金沢工業大学 専門基礎教育部長 / 環境土木工学科 教授)
「学生の創造性とイノベーションのスキルを伸ばすPBL授業」
千徳英一(金沢工業大学 基礎実技教育課程主任 教授)
「夢考房 -CDIOの実践活動の場-」
松石正克(金沢工業大学 プロジェクト教育センター所長)
15:30~17:00 ワークショップ①
「CDIOプログラムの設計 -CDIOシラバスと加盟のための基準-」
ヘレン・レオン氏(CDIOアジア地区Co-chair、シンガポールポリテクニク)
15:30~17:00 ワークスペース見学① 金沢工業大学 扇が丘キャンパス見学(夢考房26号館、41号館)
◯バンケット 18:00~20:00 金沢エクセルホテル東急にて

3月25日(火)9:10~17:30

会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 酒井メモリアルホール

9:10~10:00 招待講演①
「日本のEngineering教育について」
剣持庸一氏(公益社団法人日本工学教育協会 専務理事)
10:20~11:10 招待講演②
「「楽しいから」がボーダーを越える:Unityが作る知識の運河」
大前広樹氏(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 日本担当ディレクター)
11:10~12:00 招待講演③
「イノベーション 5つの原則 世界最高峰の研究機関SRIが生み出した実践理論」
ユセフ・イギデル氏(SRIインターナショナル日本支社 代表)

(昼食は学内カフェテリアにてご用意いたします)

13:30~15:00 事例紹介②
「システム思考の工学に基づいたGlobal Project Based Learning」
長谷川浩志氏(芝浦工業大学 機械制御システム学科 教授)
「嶺南大学工学教育センターにおける最近のイノベーション」
ソン・ドンジュ氏(韓国 嶺南大学 機械工学科 教授)
「ソーシャル・デザインの視点に立った技術者学習の再構成」
洪文玲氏(台湾国立高雄海洋科技大学 造船及海洋工程系 准教授)
「ベトナム国立大学ホーチミン校におけるCDIOの実施」
グエン クワック チィン氏(ベトナム国立大学ホーチミン校)
ドアン ティ ミン チィン氏(ベトナム国立大学ホーチミン校)
15:30~17:00 ワークショップ②
「デザイン思考体験 -問題の再定義から機会探究へ-」
松下臣仁(金沢工業高等専門学校 グローバル情報学科 准教授)
15:30~17:00 ワークスペース見学② 金沢工業大学 やつかほリサーチキャンパス見学(貸切バスで移動)
17:15~17:30 閉会あいさつ 山田弘文(金沢工業高等専門学校 校長)

3月26日(水)9:10~12:00

会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 23号館イノベーション&デザインスタジオ

9:10~10:00 特別講演
「教育改革を持続する - チャルマース工科大学における戦略的かつ長期的なCDIO実践事例」
ヨハン・マルムクイスト氏(CDIO Co-founders、チャルマース工科大学 教授)
10:20~11:10 CDIOの加盟について
10:20~11:10 CDIO加盟校会議
加盟校による事例紹介および意見交換
コーディネーター:ヘレン・レオン氏(CDIOアジア地区Co-chair、シンガポールポリテクニク)
11:10~12:00 アジア地域共同プロジェクトミーティング

※24日、25日の基調講演、事例紹介、招待講演には同時通訳が入ります。

講演者

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ヨハン・マルムクイスト氏

CDIOイニシアチブの共同創設者の1人

チャルマース工科大学(スウェーデン・ヨーテボリ市)教育部長 兼 機械工学科教授

1993年に同大学PhD取得。専門は、製品ライフサイクル管理(PLM)のためのシステム開発方法論及びITサポート、および知識ベース工学ツールの開発。

■ 基調講演①(3月24日(月)9:10~10:00)「CDIOプログラムの総括 -21世紀のための技術者教育-」

■ 特別講演(3月26日(水)9:10~10:00)「教育改革を持続する - チャルマース工科大学における戦略的かつ長期的なCDIO実践事例」

■ CDIOの加盟について(3月26日(水)10:20~11:10)

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板東久美子氏

文部科学省 文部科学審議官

1977年東京大学法学部卒業後、文部省入省。生涯学習局婦人教育課長、文化庁文化部著作権課長等を経て、1998年~2000年に秋田県の副知事を務める。その後、文部科学省初等中等教育局財務課長、高等教育局高等教育企画課長、大臣官房人事課長、大臣官房審議官等を歴任し、2006年に内閣府男女共同参画局長に就任。2009年、文部科学省生涯学習政策局長、2012年、高等教育局長を経て2013年より現職に至る。

■ 基調講演②(3月24日(月)10:20~11:10)「大学改革と教育の質的転換の推進」

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堤和彦氏

三菱電機㈱ 常務執行役 開発本部長

■ 基調講演③(3月24日(月)11:10~12:00)「産業界が求める技術者像」

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剣持庸一氏

公益社団法人日本工学教育協会 専務理事

慶応義塾大学工学部電気工学科卒、同大学院電気工学専攻修了。石川島播磨重工業㈱制御システム技術部、同社技術本部メカトロ総合開発部企画グループ課長、同部門光技術部光応用グループ課長、同社技術開発本部技術研修所所長、同社総務部環境グループ部長、クリエイティブサービス㈱(石川島研修センター)代表取締役社長、同社代表清算人を経て、現職。公益社団法人日本工業英語協会理事、公益社団法人小平市文化振興財団理事を兼任。

■ 招待講演①(3月25日(火)9:10~10:00)「日本のEngineering教育について」

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大前広樹氏

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社 日本担当ディレクター

株式会社フロム・ソフトウェアにてゲーム機向けマルチプラットフォーム開発環境の設計・開発やミドルウェアの導入などを担当し、2009年に独立。 2010年よりUnity Technologiesの日本担当ディレクターとして、Unityの普及や、ゲーム開発がもっと楽しくなるための活動に注力している。BBT大学ITソリューション学科助教。

■ 招待講演②(3月25日(火)10:20~11:10)「「楽しいから」がボーダーを越える:Unityが作る知識の運河」

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ユセフ・イギデル氏

SRI(Stanford Research Institute)日本代表取締役 兼 事業開発部上級取締役

2007年からSRI日本事務所を率い、セミナーの開催等によって、日本市場にSRI技術ソリューションを紹介。それ以前の18年間は、パナソニックやシスコシステムズで情報技術および電気通信事業に携わり、研究開発(製品マーケティング、OEM提携、コンプライアンス、技術ソリューション販売)に従事。日本、米国、ヨーロッパおよび中東において、多国籍チームの一員として働き、多々の国際事業に挑戦。コンピューター科学の分野で、オデッサ工芸学校協会(ウクライナ オデッサ市)から修士号を、電気通信大学(日本)から博士号を授与。日本語、英語、フランス語、アラビア語およびロシア語に堪能。

■ 招待講演③(3月25日(火)11:10~12:00)「イノベーション 5つの原則 世界最高峰の研究機関SRIが生み出した実践理論」

他の講演者へ

アクセス

金沢工業大学・扇が丘キャンパス
http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/ogigaoka.html

電車経路検索サービス
http://welcomenavi.jp/route/?content=wwf5meqfps&landmk=kit0001

金沢観光情報

金沢市観光協会公式サイト
http://www.kanazawa-kankoukyoukai.gr.jp

週間天気予報: 石川県
http://www.jma.go.jp/en/week/325.html

金沢工業大学について

「自ら考え行動する技術者」の育成
金沢工業大学は「自ら考え行動する技術者の育成を教育目標としています。「自ら考え行動する技術者」とは、自ら問題を発見し、解決のための方策を考え、自分の意図や得られた結果をわかりやすく論理的に伝えることのできる人材です。
金沢工業大学では、そのために必要な「総合力」は「学力×人間力」によって得られるものとの考えのもと、全てのカリキュラムを構築しています。
年間約160日行われる授業では「学生自らが学ぶ教育」を実践し、授業外の年間約140日においても学生が主体的に学習活動に取り組める環境を整えることで、年間300日学習活動ができる「学生が主役の大学」を実現しています。