教員×修了生の座談会

座談会 修了生×加藤浩一郎

知財というフィールドで活躍するための大きな“地図”を持つことができる場所。

修了後のキャリアアップや実務のスキルアップに直結する実践的な講義

加藤浩一郎教授

柏木美幸さん

竹上慎志さん

加藤浩一郎教授 毎年、多くの方が入学してくださっていますが、やはり知財業界でキャリアチェンジやキャリアアップを希望される方が多いのは「企業の知財部」と「特許事務所・法律事務所」です。今回は、現在これらで実際に仕事をされている知的財産プロフェッショナルコース修了生のお二人にお話を聞きしようと思います。まずは、お二人の簡単な自己紹介と入学動機について教えて下さい。

竹上 私は電源や半導体をつくっているメーカーの知財部で働いています。長年、同じ会社でエンジニアとして働いていたのですが、将来を見据えた時にいままでやってきたことの積み重ねとして、新たな専門的な知識を身に付けたいと思っていたところ「知的財産」という分野に目が止まりました。特許という分野はエンジニア経験が活きてくるとも思っていたので、まったくちがうところに足を踏み入れたという感覚はありません。

柏木 私は法律事務所に勤務しています。もともと法律事務所に入る前は特許事務所で勤務をしていたのですが、知財の中でも「特許」に特に興味があったので、いずれは弁理士として働きたいという強い想いがありK.I.T.の入学を決めました。現在は知財訴訟を専門に扱っている弁護士の下で働いているので、そのサポート業務をする上でK.I.T.で学んだことが非常に役立っています。

加藤 修了後、竹上さんはエンジニアから知財部に異動したんですよね?

竹上 そうですね。K.I.T.に入学する前に知財部への異動希望を出していたのですが、修了して再度希望を出したところ、念願叶って異動することができました。現在約2年が経ったところですが、ようやく出願業務がこなせるようになってきました。異動した際、思った以上にスムーズに実務に入っていけたのは、やはりK.I.T.の実践的な指導とトータル的な広い知識があったからだと思います。講義で出願明細書を作成するなど、経験がなくても自信につながるような実務的な講義もあったので、学んだことをすぐに仕事に活かすことができました。K.I.T.を修了できたことが、異動にもその後の業務にも役立っていることは強く実感しています。

加藤 「知財」の世界は非常に広く、そして複雑でわかりにくい部分があります。一つの案件には、著作権の問題、特許の問題、商標の問題など、いくつもの切り口が存在していて、それだけ多くの可能性があるので、今どの部分の話しなのかが見えてくるためには、全体を知ることが大切です。自分が関わる知財という大きな世界についての「地図」を持っておくことが大事なんです。企業の知財部の教育はOJTが多いのですが、OJTだと「部分」から入っていくので、全体が見えなくなってしまうことが多いと思います。しっかりと基礎を学び広い視点で物事を見られるようになることが大学院で学ぶことの意義であり、それも実務に際しては大きく役立ったことと思います。柏木さんはもともと法学部出身で法律事務所勤務でしたよね。修了後はどうですか?

柏木 最後の半年間、「知的財産実務研究」で酒井先生にご指導いただいて修士研究に取り組んだのですが、厳しく指導していただいてよかったと思います。積極的に聞けば必ず親切に指導してくださる先生だったので、学びたいことは確実に自分のものにできました。研究の中では、発明の過程だけでなく、ビジネスモデルを考えながら進めていくというプロセスなど、この専修科目を通じて学べたことは非常に多かったと感じています。研究の中で半年をかけてじっくり明細書の読み方を学ぶことができたので、実務では訴訟になる内容を理解するのに非常に役立っています。また、法律事務所には多くの契約書を確認する仕事があるのですが、知財ライセンスに関する講義も履修していたのでチェックポイントとなる部分を理解することができるようになったのは大きな成長だったと思います。

加藤 近年では、弁理士を入れる法律事務所も多くなってきていますし、弁理士自体の職域も出願代理だけでなく契約や経営コンサルティングなど大きく広がってきています。これから柏木さんが弁理士の資格を取ることによって、さらなるキャリアアップにつながる可能性というのは非常に大きいと思います。

1年という短期間で凝縮して「生きた知財」を学べる環境

加藤 K.I.T.を選んだ理由はありますか?

竹上 受講生の年齢層が幅広かったというのが一番の理由かもしれません。社会人大学院に通うことも初めてでわからないことも多かったので、説明会で加藤公延先生に働きながら1年学んでいくことについて相談すると、とても親切丁寧にアドバイスをしてくださいました。それで安心してここで学べると思ったことを覚えています。先生と近い距離感で接することができるということも、非常によかったです。

柏木 私は、母体が工学系の大学ということで、工学修士がとれるというのが決断理由のひとつでした。また、知財業界といっても技術開発する人や権利化する人、権利を活かす人など、関わる業務は多岐に渡ると思うのですが、ここには、それぞれの業務に関わってきた幅広いジャンルの講師陣が揃っています。その方達から「生きた知財」を学べる貴重な機会だと思い入学を決めました。

加藤 他にも知財を学べる大学院はありますが、「社会人」をメインターゲットにするということを明確にし、しかも通信制ではなく通学制にこだわっているというところが、受講生の安心感につながっているのかもしれませんね。竹上さんは1年、柏木さんは1年半で修了されていますが、その受講期間もメリットだったのでしょうか。

竹上 1年で修了できるということは大きかったですね。社会人として働きながらある程度の時間を拘束されるわけですから、2年だと長いという印象があり、1年であれば頑張れそうな気がしました。自分の計画次第で1年半にしたり2年に伸ばしたりできるというフレキシブルさもよいところだと思いました。

柏木 授業はぎゅっと濃縮して1年で終わらせ、その後半年をかけてじっくり専修科目に取り組みたいと思い、入学時から1年半で修了しようと決めていました。もともと文系なので、ビジネルモデルを考えたり明細書を読み書きするのは初めての経験。ですから、実務につながることをしっかりと勉強したいということで、専修科目に時間をかけました。通っている時はそんなに感じていなかったのですが、仕事が終わってから登校し、22時まで授業を受けるのは思い返すとかなりハードな毎日だったので、1年だったからこそできたのだと思います。

加藤 竹上さんのように、集中して1年で修了する人も多いのですが、柏木さんのように1年でしっかり基礎を学んでから、さらに半年かけてじっくり研究をしてペーパーにまとめるという方法も、K.I.T.が推奨しているパターンです。

学びながらさまざまな人と触れ合いヒューマンパワーを高めていく

加藤 社会人大学院は、生徒も先生も含めていろいろな人が集まっているというのがひとつの魅力だと思いますが、そのネットワーキングについてはどうでしたか?

竹上 幅広い年齢層の方たちと知り合うことができたのは、知財云々に関わらずいい経験でした。普段の仕事では知り会えない業界の方や社会人経験の長い先輩方と接する中で、学ぶことも非常に多かったです。今でも定期的にゼミで一緒だった方とは会うのですが、みなさんが頑張ってらっしゃるのを知ると、自分も頑張らなくてはといい刺激になります。

加藤 そうでしたか。先生も受講生もおもしろい人が集まりますよね。柏木さんはいかがですか。

柏木 いろんな職種の方が受講しているので、講義での発言で、自分とはちがった視点から捉えた知財というものに触れることが多々ありました。技術者側がベースの方とそうでない方の視点の違いというのはおもしろく、そして新鮮です。実際、訴訟をしていく中で、技術者の方と弁護士の意見や考え方が食い違うことがあります。講義でさまざまな人と触れることで、どちらの気持ちも理解できるようになったことは大きいですね。経験をしていないことでも、さまざまな人の発言を通じて学ぶことができるということが、社会人大学院ならではだと思います。

加藤 確か柏木さんと同期のメンバーは女性が比較的多かったんですよね。

柏木 そうですね。結婚や出産を経験しながら仕事をしていくという点で、「知財」は資格をとると復帰しやすかったり、転職しやすかったり、女性の味方になり得る分野なのではないか、と女性メンバーで話しをすることは多かったです。お子さまがいらっしゃる同期の方もいらっしゃいました。

加藤 知財の仕事では、意外と相手にいかにうまくコミュニケーションをとるかが重要になってくるといった場合も多いんです。ですから、「文系と理系」や「男性と女性」や「年齢の違い」など、さまざまな人たちがコミュニケーションを取り合って一緒に勉強できるというのはいい機会だと思います。実際の仕事では、知識だけではうまく進まないことも多いので、「ヒューマンパワー」を鍛えないと社会人のステップアップは難しいと思います。それがK.I.T.が「通信」ではなく「通学」にこだわっている理由であり、そのために多様な形式で授業を行ったり、EQの確認を行ったりしています。そして、授業だけでなく専修科目(ゼミ)等も通して、横のつながりだけでなく、先生とのつながりや期を超えた院生同士の縦のつながりなど、よい関係が生まれるような環境を整えています。

弁理士試験一部免除だけでない継続的な学びの場としての大学院

加藤 本大学院では、弁理士試験の短答試験の一部免除や論文試験の選択科目試験の免除を受けられるもの一つの魅力的な要素だと思いますが、いかがでしょうか?

竹上 確かに魅力的ですね。試験では短答2科目しか受けてないんですが、あれが7科目あると思うとかなり厳しいという印象です。実際に試験を受けてみて、改めて免除のメリットを感じています。

柏木 実は、私はあまり免除を重要視していなくて、実務のスキルアップをメインで考えていたのですが、使えるものは使いたいという感じですね。

加藤 おそらく、実際に試験を受けてみると、それが大きなメリットだということがよくわかると思います。免除があれば、5科目の過去問を解いていく時間をまるまる論文の勉強時間に当てられるわけですから、うまく活用すれば近道になりますよね。今後の目標についてはどうですか?

竹上 異動して初めて、企業の知財部は想像以上の多岐にわたる業務内容があることを知りました。それに、会社として海外にどのように目を向けていくかという新たなステージに行こうとしているというのも感じます。ですから、時間ができたら今度は海外の特許制度知財マネジメント等の応用的なところを学んでいきたいですね。

加藤 そうですね。企業の知財部員には、国内外の権利化や契約に関する実務能力だけでなく、知財管理や知財戦略などを含めたトータルなマネジメント能力がこれからますます必要となってくるので、是非そういうことをしっかりと勉強して業務に役立ててほしいですね。

柏木 私の場合、さまざまな企業が海外に進出している昨今なので、海外の企業を相手にしたり契約をしたりしていく中で海外の制度を知る必要性を感じています。次の段階としては、中国や韓国をはじめ、さまざまな国の法制度を学んでいきたいと思っています。

加藤 そうですね。外国制度に関する講義もニーズが大きいということで、そのようなカリキュラムを充実させています。本専攻のカリキュラムは、実際に企業や弁理士等に対して調査やヒアリングをして、新しい科目の設置も含めてほぼ毎年改訂していますので、きっと在学中はなかった科目やとれなかった科目の中に、今後の役に立つ科目も多いと思います。さらに、学ぶことによって、自分に必要なことがより一層明確に見えてくるということもあると思います。実際、弁理士や弁護士など、すでに基本的なことはわかった上で、いろいろな目標を持って入学される方もいます。そういう受講生にも満足してもらえるような深く掘り下げできるカリキュラムも多数設けています。修了生には科目履修が広く認められていますので、ぜひ、修了後も継続的にスキルアップを目指し、K.I.T.を活用していただきたいと思います。

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