講義科目の詳細
マクロ・ミクロ経済要論
Macro/Micro Economics
担当教員
受講対象者
経済学の予備知識は不要です。あらゆるビジネスの基礎知識となる講義であり、専門や業種に関係なく、多くのビジネスパーソンの方々に受講して頂きたい。
授業の主題と概要
企業経営を実践する上で、企業を取り巻く経済情勢の与える影響は極めて大きいものです。例えば世界各国の経済成長動向や為替レートの変動により、企業の業績や将来の戦略が異なっていきます。しかし、経営に携わる多くのビジネスパーソンにとって経済学は馴染みが薄く、また大学で経済学を学んだ人であっても、それをビジネスの世界で活用している人は少ないと言えます。
そこで、ビジネスを実践する立場から、経済学の歴史や基本的概念を学び、ビジネスを取り巻く環境をより良く理解し、ビジネスに経済理論を活用することを目指します。
具体的には、主要な経済理論を、その生まれた当時の問題解決の手段と位置づけ、その社会的文脈を紹介し、なぜそのような理論が生まれ、それがどのような状況でその理論が有効なのかを考えていきます。
例えば、アダム・スミスは「(神の)見えざる手」という表現で市場メカニズムの巧妙な働きを説明しましたが、これを単純に利己主義や自由放任の推奨と誤解している人も少なくありません。しかし、もともとアダム・スミスが倫理学者であり、そして彼の真意が、保護貿易により利権を守ろうとする勢力への批判として「自由な競争による絶えざる努力と創意工夫」の必要性を主張していることはあまり認識されていないのが現状です。その後、「市場の失敗」が表面化し、政府による市場への介入が行われてゆく訳ですが、そうした事実はアダム・スミスの真意や功績を否定することにはなりません。
本講義では、単に代表的な理論を記憶するのではなく、その当時の社会的背景や理論家の考え方を理解することで、自分の頭で考える力を養うことを狙いとしています。
従って、経済学の講義としては異例でありますが、毎回の講義は対話型のセッションで行います。
事業戦略を検討する際に、巨視的な経済の流れや、特徴的な取引の原理を踏まえることで、より長期的な視点や構造的な考え方を持つことが出来ます。また、景気の動向、政府の経済政策などについてより良く理解することが出来るようになります。
到達(習得)目標
経済学の基本概念の理解とビジネスへの応用技術を習得する
講義スケジュール
| 講義 進行 |
講義テーマ |
|---|---|
| 1週目 |
・今なぜビジネス経済学なのか ・市場のメカニズムと問題点 (需要と供給、価格、外部性、公共財) |
| 2週目 |
・ビジネスというゲーム (囚人のジレンマ、ナッシュ均衡、協調) ・金融と財政政策 (貨幣の機能、金融の機能、中央銀行、財政政策) |
3週目 |
・日本的経営とは何か? (日本の奇跡、三種の神器、日本企業の特徴) ・マクロ経済から見た世界と日本 (GDP、経済成長、景気循環) |
| 4週目 |
・グローバル経済と貿易 (貿易、為替レート、国際分業、比較優位) ・世界経済の行方(講義まとめ) ・ファイナルテスト |
開講日時 (2012年度)
開講時期: 1期(4/14,4/28,5/19,6/2) ※状況に応じて、一部変更が生じる場合もございます。予めご了承ください。
開講時間: 土曜15:45〜19:00 ※2コマ連続授業、隔週開講
講義回数: 全8回
テキスト/参考図書
本講義は2010年4月にスタートし、メインテキストには「入門ビジネス・エコノミクス」(早稲田大学商学部ビジネス・エコノミクス研究会著)を使用していますが、その後、2人の著名な経済学者が正に本講座の狙いに合致するような書籍を執筆されたため、サブ・テキストとして使用している
【テキスト】
「入門ビジネスエコノミクス」(早稲田大学商学部ビジネスエコノミクス研究会著、中央経済社)
【参考図書】
「ビジネスエコノミクス」(伊藤元重著、日本経済新聞社)
「素人以上プロ未満のための経済金融入門」(五十嵐敬喜著、東洋経済)
※上記は一部追加・変更となる場合もございます。また、指定テキスト及びケースなどは、別途ご購入頂くもので、授業料には含まれておりません。予めご了承ください。


