教授陣からのメッセージ

ビジネスアーキテクト専攻の教授陣より、本専攻への入学をお考えの皆様へのメッセージをご紹介します。

『グローバル時代』の本当の意味

三谷宏治主任教授 グローバル化はここ10年、あらゆる面で急激に進みました。経済のみならず、社会や文化の面においても、です。しかし同時に言えることは、世界はまだまだ一つの丸い塊(グローブ=地球)ではなく、凸凹でギザギザな存在だと言うことです。にも関わらず、否応なく他者と繋がり、連携していかなくてはいけないところに、今の『グローバル時代』の難しさと面白さがあるのでしょう。

北谷賢司教授 私は30年以上、北米と欧州に滞在し、TBS、東京ドーム、ソニーの多岐に渡る国際事業の契約交渉と現地法人の経営に携わってきました。国内市場の成功で満足する時代は、特にメディア&エンタテインメント産業では既に過去のものです。消費人口の減少が現実となっている今、既存ビジネスを守るためにも、いかに世界市場に拡げていけるか、が重要なのです。

ビジネスに求められるもの

北谷 さらにメディア&エンタテインメント産業界での企業生き残りを考えると、必須なのは『新規ビジネスの開発力』と言えます。市場と技術がどんどん変わっていく中、既存のビジネスが不振に陥った際に、迅速に経営リスクをマネジメントし、次なる収益性の高い新規ビジネスを立ち上げられなければ、このメディア&エンタテインメント業界では生き残っていけないのです。

殿村真一客員教授 本当にそう思います。メディア業界のみならず、今日のように変化の激しい時代においてビジネス戦略を策定するためには、『戦略シナリオ』の構築が大事になってきます。顧客マーケット、競合他社を含めた業界構造、獲得可能な経営資源をいち早く探索しつつ、しっかり訓練を積んだ戦略的思考スキルをもって戦略シナリオを構築すること。そしてそのシナリオに沿って、人的ネットワークを活用しながらパートナーシップの輪を積極的に拡げていくこと。それらが迅速な戦略実行を可能にするのです。

一人ひとりに求められるもの

殿村 戦後の日本の学校教育では、知識詰め込み型教育の性格が強く、豊かな発想力を持ってものごとを構想し、自分の意見としてしっかり表現する訓練を重視してきませんでした。一方、経済社会が益々グローバル化し、国内マーケットが相対的に縮小する中、これからの日本のビジネスパーソンにも、国内引きこもり的な意識を捨てて、国際社会においてリーダーシップを発揮し、積極的な議論と利害調整を通じてコラボレーションを推進していく力が求められます。

そのような環境下では、我々一人ひとりが改めて「読み・書き・そろばん」に関わる実践的な能力を磨き上げなければなりません。言い換えれば、広く『世界から情報を収集・分析』して構想をまとめ上げ、適切な表現力でこれを発信しつつ、『財務的なセンス』をもってイニシアチブを推進する能力の抜本的な向上です。

北谷 確かにそういった知的な足腰がなくては、とても世界で戦うことは出来ません。そこでは英語と共に論理性が大切です。論理的に自らの主張をより強固にすることが出来なければ、いかに技術や商品が高性能であっても、国際市場で成功させることは出来ません。

その上で日本人ビジネスパーソンに関して私が一番気にしているのは『交渉力』の弱さです。私はビジネスと並行して、米国の複数の大学でメディア経営と政策についての実務教育を米国人対象に行っていましたので、常に日本企業、日本人の『交渉力』の弱さについて懸念を抱いていました。K.I.T.虎ノ門大学院では、是非、国際企業を相手とする実践的な交渉術を、院生のみなさんに伝えていきたいと考えています。

実践的スキルを身につけるために

三谷 K.I.T.虎ノ門大学院ではスキル、しかも『実践的スキル』を身につけることにこだわりたいと思っています。ちょっと知識やノウハウを覚えただけで、出来る気になってしまうヒトも多いですが、それではダメです。また講義では、ケーススタディを山のようにこなすことになりますが、それだけが上手になっても実務の役には立ちません。自分自身の実務や研究テーマに即して、学んだ知識を使ってみること、そこでの成功・失敗を通じてしか真のスキルは身につかないのです。

少人数制の講義や、年間を通じた超少人数ゼミは、そのための仕組みです。殿村さんをはじめとしたそうそうたる教員のみなさんと、直にぶつかり合える場がこのK.I.T.虎ノ門大学院なのです。

殿村 私も立ち上げ時から関わってきましたが、どういった教員を揃えるかには一番力を入れてきました。来て頂いているのはグローバルレベルでの実務スキルや実績はもちろんのこと、それらを体系的に理解し伝えられる方々です。さらにただ伝えるだけではなく、院生さんたちとの議論の場を作り出せる方ですね。それこそが、社会人大学院の醍醐味ですから。

三谷 教員のみなさんは『教育』ということに強い情熱を持った方ばかりで、驚きます。そこに意欲を持った院生さんたちが挑んでいく姿は、本当に頼もしくエキサイティングです。少人数ですから、どうせ逃げも隠れも出来ませんしね(笑)。これからも、グローバルな実践的スキルを育む最高の場所であり続けるべく、頑張りましょう。

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