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「津波火災」解明にむけた実験を報道関係者に公開

2013年12月19日UP

金沢工業大学では、やつかほリサーチキャンパスの地域防災環境科学研究所(所長 畠秀雄 環境・建築学部建築学科教授)において平成25年12月19日(木)午前10時より、気仙沼湾で起きた津波火災解明にむけた実験を報道関係者に公開しました。

 

本実験は環境・建築学部建築デザイン学科の増田達男教授が研究代表を務める「巨大津波による大規模火災の解明と予測手法の構築」(科学研究費助成事業採択研究)と、文部科学省平成25年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業採択研究『南海トラフ超巨大災害に対する実効性ある防災対策に関する研究』(研究代表 畠秀雄教授)における「巨大津波による火災対策」の一環として行われているものです。

 

研究所内の大型造波水槽に気仙沼湾とその沿岸市街地の縮尺地形を作成し、造波装置を使って津波を発生させ、津波火災の経緯を明らかにすることを目的としています。

 

 

実験の概要:

大型造波水槽(15m×5m×1m)に気仙沼湾とその沿岸市街地の縮尺地形を作成し、造波装置において津波を発生させ、津波火災の再現を行う。本実験は環境・建築学部建築学科の永野紳一郎教授と共同で行う。

 

東日本大震災においては、気仙沼市で見られたように、津波によって大規模火災が発生した。津波によって数多の重油タンクが倒壊し湾内に重油が流出するとともに、湾岸市街地の木造家屋がことごとく押し流されて大量の瓦礫が湾内に漂流すするとともに市街地に堆積した。市街地の冠水状態および海上において重油と瓦礫が混合して火災が発生し、広域にわたって延焼した。

 

本実験では湾内における津波の挙動とともに市街地への津波の遡上の状態を観察・測定する。瓦礫がどのように押し流されて湾内を漂流し、かつ市街地に堆積したかについても観察・測定する。観察は主にビデオ撮影、測定は超音波変位センサーによって行う。

 

実験結果は、数値計算シミュレーションおよび公開されている動画情報等と比較照合し、津波火災の経緯を明らかにする。

 

重油と瓦礫による燃焼実験は、共同研究として独立行政法人建築研究所において林吉彦・上席研究員が大型水槽を用いて実施している。