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ホットミルクで“ホッとする”
「ホットミルクを飲むとリラックスする」現象を科学的に確認

2013年9月6日UP

金沢工業大学感動デザイン工学研究所(所長:神宮英夫 心理情報学科教授)と(株)明治 食品開発研究所の研究グループは、ホットミルクを飲むと“ホッとする”現象を科学的に確認しました。

 

この研究成果は本日9月6日(金)午後、「第15回日本感性工学会大会」(会場 東京都杉並区 東京女子大学)で発表されました。

 

 

ホットミルクを飲むと身体があたたまり、リラックスすることはよく知られています。

 

研究グループはこの効果について比較実験を行いました。具体的には20代男性10名を被験者として計算課題を3分間回答させて“ストレス状態”にした後、60℃のホットミルクを飲んだ場合と、ホットミルクと等カロリーになるようショ糖を添加した60℃のお湯を飲んだ時の違いを、@主観評価と、A心電計測およびサーモグラフィによる顔面温度測定により比較しました。

 

その結果、@主観評価ではホットミルクを飲んだ時のほうが緊張やイライラの度合いが低く、心理的にもストレスが緩和されていることが分かりました。*1

 

またストレスにさらされた場合、交感神経の活動が高まり、顔面温度の低下を招きますが、A心電計測とサーモグラフィによる顔面温度測定では、ホットミルクを飲んだ場合の方が、統計的に交感神経活動指標が低い状態であることが明らかになりました。 

 

 

この研究成果は「ホットミルクを飲むとリラックスする」現象を科学的に確認したもので、牛乳のさらなる販売促進につながるものとして期待されています。

 

*1 主観的評価にはVAS(Visual Analog Scale)を使用。「現在の気持ちについて、緊張・リラックス状態を線の長さで評価してください」として、10センチの線のうち自分は何センチ該当するか線を引いてもらい評価しました。

 

 

【金沢工業大学感動デザイン工学研究所について】

21世紀に入って国際競争が激しさを増す中、コスト競争に巻き込まれない付加価値の高い製品を生み出すことが求められています。この高付加価値を実現する重要なキーワードが顧客満足度向上に直結する「感動」です。金沢工業大学感動デザイン工学研究所は、人に感動をもたらす優れた製品開発を行うため、2007年3月に開設されました。「人が感動したとき、どのような生体反応を示すのか」。この疑問に答えるため、光トポグラフィーやサーモグラフィ、心電図や筋電計などを用いて数値を測定し、感動の評価システムを確立することで、「消費者の心を揺さぶる製品開発」を目指しています。

 

[関連サイト]

「牛乳ビンで飲む美味しさ」を科学的に解明。KITと(株)明治の研究グループ

http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2012/1191660_2480.html