なぜ人を殺してはいけないか。誰がそれを決めたのか。
善悪を決めるものは何か。
　
人はなぜ悪に惹かれるのか。
時代を問わず、悪のヒーローが人気なのはどうしてか。
悪が、ときとして「力」の意味で使われるのはなぜか。
悪が、ときとして本当に力となるのはなぜか。
悪が、ときとして変革のモメントとなるのはなぜか。
　
健康であることは善か。だがなぜ。
病気であることは望ましくない。だが悪とは違うのではないか。
　
動物には善悪がわかるのか。
動物にも罪と罰はあるのか。
行動の逸脱は、ただちに罪か。
行動の異常は、悪とは違うのか。
そもそもなぜ、異常行動が見られるのか。
でも、ボスザルから懲罰を受けるようなことはあるのではないか。
　
集団性は悪を増幅するか。
集団内部への善は、外部への悪となるか。
攻撃性は悪につながるか。
性欲は悪につながるか。
飢餓は悪につながるか。
　
悪は法律だけで決まるのか。
精神障害があると、なぜ免罪されるのか。
心神喪失とは、どういうことか。
行為の自由は、罪と罰の前提か。
責任能力とは何か。

罪を犯す者は、先天的に犯罪者か。
逆に誰でも、環境と文脈次第では罪を犯す可能性があるのか。
　
相手が被害意識を持ったら、ただちに罪か。
罪を罰する権利があるのは誰か。
罪を決めるのは、犯行の意図か、それとも結果か。
被害者がいて加害者や罪が存在しないのは、不合理ではないか。
過失は、罪か。
　
こどもは何歳から罪を犯すか。
善悪を最初に意識するのは、何歳ごろだろうか。
人類史上、最初の悪行（あくぎょう）は何だったか。
人類史上、最初の善行（ぜんこう）は何だったか。
　
悪いことをするのは、悪いことか。
人を殺してはならないのは、なぜか。
悪には何種類あるのか。では、善は。
自分が殺されるのがいやだから、殺さないということか。
罰をあえて引き受けるなら、やってもいいのか。
　
思っただけで罪か。
罪と罰は人類に普遍か。
絶対的な善はあるか。
世界中に自分ひとりしかいなくなっても、悪事は悪事か。
悪と善は矛盾するのか。
善-悪の次元に先立つ次元は、何だろうか。
　
ときどき悪いことをしたくなるのは、なぜだろう。
ときどき良いことをしたくなるのは、なぜだろう。
善と悪は、私の中にあらかじめあるのだろうか。