「カセットテープ問題」(*1)
2つのカセットテープがあり、テープ1には表にサザン、裏にSMAPが、テープ2には表にも裏にもサザンが録音されています。このテープをランダムに選んだらサザンがかかってきた。さて、この情報が得られた時点で、かけたテープがテープ1である確率はどれだけか。というのが問題です。
数理的な正解は1/3になります。この数式を見てください。分母はサザンが聞こえてくる全確率。つまり〈テープ1を選んでサザンがかかる場合+テープ2を選んでサザンがかかる場合〉です。テープ1を選ぶ確率は1/2、SMAPではなくサザンがかかる確率は1/2。ですから、テープ1の場合は1/2×1/2=1/4の確率になります。テープ2の場合は、テープ2を選ぶ確率が1/2。テープ2ならば表も裏もサザンが入っていますから、1/2×1=1/2の確率になります。テープ1と2の確率を足せば、サザンがかかる全ての可能性を網羅できます。1/4+1/2=3/4、が分母の数値です。一方、分子はテープ1である確率ですから、1/2×1/2=1/4になります。つまり1/4÷3/4=1/3。これがベイズの定理を用いた正解の導き方です。
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