TOP過去の実績>2007 >北陸建築文化賞受賞(業績)
■業績名: 金沢ライトアッププロジェクト 月見光路
■候補団体: 広坂振興会
金沢工業大学月見光路プロジェクトチーム
金沢中心商店街まちづくり協議会

■活動内容

本プロジェクトの実施地である広坂地区は、香林坊から兼六園をつなぐ百万石通りの南北方向に面したエリアである。このエリア内には、旧制四高跡である石川近代文学館、石川旧県庁本庁舎、金沢城址、辰巳用水、金沢市役所、金沢21世紀美術館があり、広坂地区は金沢の伝統文化、政治経済、芸術の拠点といえる希少な文化地区である。一方2004年の石川県庁舎の移転を機に、地域住民が中心市街地に訪れる機会が数年々減少し、広坂地区の商店街では、夜間になると店を閉める店舗が多くなり、近隣の兼六園や金沢21世紀美術館の個性的な演出と賑わいとは相反する流れにあるという問題があった。2004年度には、金沢市中心市街地活性化基本計画が策定され、基本方針には個性を生かしたまちづくり、元気な商店街に加えて都心ビジネスの形成もあげられている。月見光路」とは広坂振興会、金沢工業大学プロジェクトチーム(教職員7名、学生約120名)、金沢中心商店街まちづくり協議会が主催となって、広坂地区の夜間景観の創出と中心市街地の活性化を目的とした地域連携型プロジェクトである。
 プロジェクトの実施にあたって、金沢工大教職員が広坂地区住民とディスカッションをして、地域の環境変化、ニーズ、将来像の理解に努め、広坂地区独自の夜間景観を立案した。デザインコンセプトは、月や星といった自然のあかりに惹かれて、訪れた人が広坂地区をそぞろ歩きできる“あかりのみち”であり、金沢の伝統文化にふさわしい庭、草木、山、星、雪吊り、竹をイメージした照明オブジェを作成した。

 金沢中央公園から広坂緑地公園、金沢21世紀美術館までの動線と広坂商店街にオブジェを2000基以上配置し、金沢城址や美術館とも調和した夜景観を創出させた。開催時期は7月29日(金澤夕暮れ祭りに月見光路プレイベントとして参画)と10月12〜14日である。開催中、県内外からの多くの方が訪れ、報道各社の取材、金沢市への問い合わせが多く寄せられた。またプロジェクト後、店舗内照明を3種類デザインし、商店街のウィンドウディスプレイに協力する機会を得るなど、プロジェクトの波及効果も直実に現れている。

月見光路は2004年〜2007年まで継続して実施している。2007年度には2006年度の実績を踏まえて、「月見宴」と題し、あかりに関するディスカッション、野外コンサートの催しと、オープンカフェを盛り込み、市民参加と集客効果を高める工夫がなされ、年々プロジェクトを成熟化させている。このことは、2006年度までの地域連携や実施体制がより確立したこと、一般市民の期待がより高まったことを意味している。



■評価コメント:
金沢市広坂地区の夜間景観の創出と中心市街地の活性化を目的として、広坂振興会・金沢工業大学プロジェクトチーム(教職員7名・建築系学生120名)・金沢中心商店街まちづくり協議会が連携した特徴的なプロジェクトである。広坂地区のために、金沢にふさわしい庭・草木・星等をモチーフとした照明を作製している。地域住民と金沢工業大学の教職員・学生とが検討して、そのコンセプトを決めており、大学と地域との協働による理想的なまちづくりとなっている。「月見光路」と名付けられたこのプロジェクトは2004年から継続的に実施されており、文部科学省の現代的教育プログラムにも選定されるという高い外部評価も受けて、優れた夜間景観を創り上げている。」(建築学会ホームページより抜粋)

※建築学会ホームページ → http://news-sv.aij.or.jp/hokuriku/m1ah/ah32/05bunkasyou/bunka32-2.htm

↑このページのトップへ

copyright Kanazawa Institute of Technology