現在進行中のプロジェクト

アルミハウス・プロジェクト

アルミハウス・プロジェクト

究極のエコ住宅を目指して――。2002年、日本において建築基準法の改正により、アルミニウムが構造体として認定されました。しかし、スチールやコンクリート、木の代替から脱却できず、アルミ構造の普及には至っていません。その理由としては、熱伝導率が大きいことや、素材自体の高コストにあります。その一方で、アルミニウムという素材は耐久性や部材精度の高さ、リサイクル性の良さ等は環境時代における有効な建築素材としての多くのポテンシャルを有しています。

本プロジェクトでは、地域や企業との連携から「北陸の主要産業の一つであるアルミという素材の有利点を活かす」ことを主軸として、施工、運用・維持管理、再生・再使用といったライフサイクルにおいてトータルな省CO2環境共生型住宅の開発を目的としています。

空間情報プロジェクト

地理空間情報プロジェクト

地理空間上にある全ての要素をデジタル化!?新たなイノベーションを創出――。Google Earth、カーナビゲーションシステム、携帯電話に搭載されるGPS機能、バーチャルリアリティ等、「地理空間情報」をキーワードとするさまざまな技術が私たちの身近な生活の中にも浸透してきました。

このプロジェクトでは、建築、環境、土木のそれぞれ異なる専門領域から、「地理空間情報」に関連する分野を研究テーマとする教員、学生が参画し、地域や企業との連携から、「地理空間情報」を用いた新たなイノベーションを創出するプロジェクトです。

また、地域住民の方々にも「地理空間情報」の魅力や可能性を伝えるために、子供から大人までが楽しめるサイエンスプログラムを開催し、イノベーションの先にあるサービスの創出についても地域住民とともに考えていきます。すなわち、現在及び将来の国民が安心して豊かな生活を営むことができる経済社会を実現する上で地理空間情報を高度に活用することを推進することが本プロジェクトの最大の目的です。

RDA(Re-Design Apartment)プロジェクト

地理空間情報プロジェクト

このアパートリノベーションプロジェクトは環境という大きな問題に対して、自分の生活する住環境を題材として見つめ直し建築的な領域から解決策を見いだす事を目的としています。

プロジェクトに参画する学生は、大学周辺に隣接する学生アパートをテーマに、リノベーションがもつ意味を十分理解し、学生アパートのオーナー、リノベーションの実績を有している建築家、施工業者である工務店・・等、外部の方々からのご協力をいただきながら、実際の建築設計プロセスを修得します。

リノベーションという観点から老朽化した木造アパートに新しい価値を与える事で、魅力的な居住空間として生まれ変わらせる事ができます。学生のアイデアやニーズをデザインとして取り上げ、実際に作業に関わりながら木造アパートのリノベーションを行い、大学と地域が協力しながら魅力ある学生街を生み出して行く事がこのプロジェクトに含まれる社会的価値であり、学生にとっての実践的な取組目標となります。

環境にやさしいまちづくりプロジェクト

地理空間情報プロジェクト

地方都心部の活性化を目的とし、あかりによる景観・観光資源の創出やまちづくりを行う教育プロジェクトです。活動の中心に位置づけられるあかりオブジェの制作は、学生がプロジェクトチームを編成し行われ、それぞれ、里山維持の観点から間伐材(竹)やLEDを活用するなど、オブジェ制作における環境への配慮を行っています。

また、あかりオブジェの制作や展示においては、地元幼稚園・小学校との共同作業、地場産業との技術交流、地元店舗の協力といった地域や産学連携の広がりも進み、学生と地域住民が一体となったプロジェクト運営を行っています。


現在では、これらの活動実績が活動拠点となっている金沢市に認められ、本学と金沢市との連携事業として位置づけられました。
このように本プロジェクトでは、学生チームが主体となって、地域住民や地域行政、さらには地域企業との連携の中で、環境への配慮を行いながら“あかり”による金沢中心市街地の活性化を目指していきます。

ATATA-KAYAプロジェクト

ATATA-KAYAプロジェクト

やまを守るために間伐した竹を砕いてつくられた竹チップは、水を含ませ醗酵すると、その発熱量は約50度にまで上昇し、その効果は3年間持続するという特性があります。

熱伝導率の高いアルミで組んだユニットの中にこの竹チップを入れ、輻射熱によりその周囲を暖めるとともに、日本の伝統的な蚊帳の仕組みを用いたアルミ蒸着ネットを張ることで、内部を保温します。

さらに、使用された竹チップは3年後、肥料として大地に戻されます。

 「ATATA-KAYA」は、竹チップという自然が生み出すエネルギーとそれを活かすアルミの材料特性、さらに蚊帳という日本人の持つ生活の知恵が重なり合いつくられるウオームシェアスペースです。