テーマに沿ってパネルディスカッションを行うパネラー
「ビックデータ」や「IoT」など、モノがネットワークに繋がり新しい付加価値が創出され、地域社会における経済の活性化や自立化への大きな貢献が期待されている。それに伴いサイバー攻撃の高度化に対する国内でのセキュリティ人材の育成やセキュリティ産業の活性化が急務となっている背景の中、情報セキュリティ・スキルアッププロジェクト（代表教員：工学部情報工学科の五十嵐寛教授）主催で１月23日(土)に本学12号館４階イノベーションホールで、KITセキュリティフォーラム（第８回KITpro勉強会）を約80人の学生、教職員参加の中、講演とパネルディスカッション形式で開催した。
〔講演〕
・(株)DeNA システム本部 セキュリティ本部
部長 茂岩祐樹氏
ICT先進的企業であるDeNA社は、Ｅコマーズ、ゲーム、エンターテメント分野など多様なサービス・事業に取り組む中、それぞれに必要となる情報セキュリティ施策の検討やルール策定についての全社横断的な取り組みを紹介いただいた。
・NECソリューションイノベータ(株)北陸支社
セキュリティグループ 高江茂氏
地元企業からの登壇。これからの必要なセキュリティ人材領域の説明や、社内でのセキュリティ教育について実施・考え方を紹介いただいた。
・ソフトバンクテクノロジー(株)
シニアセキュリティエバンジェリスト 辻伸弘氏
特定の組織や個人を狙って情報窃取等を行う標的型攻撃の事例紹介・対策について、また大学生に対してのエンジニアの心構えを述べていただいた。
〔パネルディスカッション〕
引き続き講師３人がパネラーとなり「IoT社会に向けたセキュリティ業界に必要な人材育成する環境とは」というテーマでセキュリティベンダー・ユーザー企業のそれぞれの「セキュリティ人材」の求められている能力・素養について、また教育機関（大学）としての役割・期待したいことをそれぞれの立場で回答いただいた。
技術的のみならず人材育成にフォーカスした今回のフォーラムで、セキュリティというものが技術的な実装のみでなく企業・地域に分かりやすく伝えられることが重要であることを、今回の講師陣が強く述べられていた共通事項であった。 今後も、地域創生の一翼を担う大学として継続的に基礎技術を習得した人材の育成と創出、セキュリティ分野の産学連携での促進のため、今後も継続的に支援していきたい。
