自らのアイデアについて講師と意見を交わす学生
行政からの二つの公募に関する説明会とその公募に向けたアイデアソンが、学生・企業から約50人の参加のもと昨年12月19日(土)12号館アントレプレナーズラボで開催された。
今回の公募については、IPA(情報処理機構)が募集している「2015年度 未踏IT人材発掘・育成事業」(以下:未踏IT)は、ソフトウェア関連分野でイノベーションを創出することのできる独創的なアイデアを公募するものと、金沢市がベンチャー企業の創出・育成を図るため、市内で事業化を目指す、新しく、独創的なビジネスプランを募集しているもう一つのCVCK(Creative Venture City Kanazawa)アワードである。
二つの公募とも、選ばれたアイデアやビジネスプランには専門家による事業化に向けた支援が行われる。 午前は「未踏IT」からは、東京工業大学の首藤一幸氏、CVCKアワードからは宮田人司氏らが登壇し、コンテストの説明・魅力などを紹介された。
午後からは未踏IT、CVCKアワード採択者から感想を語っていただいた。引き続き行われたアイデアソンでは学生が事前に用意していただいたアイデアについてブラッシュアップをしながら次々に登壇者に説明が行われ(例えば、空気中に文字を書く、ドローンで雷の電力を確保するなど)講師からアドバイスを受けながらの熱い討論が見うけられた。学生のアイデアの高さ、実現性の高さ、気持ちの高さに講評いただいた講師から感心の声が聞かれた。
講評会の後の講師からの一言がすべて貴重な言葉であり「参加者の皆さんは、今回のアイデア出しで終了ではなく『次は君たちがこの経験を生かしてアクションを起こしてください』」という言葉で閉会となった。 今回の開催を通じて、学生に対して、現在修得しているスキルを社会の場で試すことが可能となる魅力的な学習機会が構築できた。
今後も、こういった取り組みを継続的に開催し、いろいろとアイデアの種が育ち、そして何か挑戦していこうと考えている学生を支援できるよう教職員一丸となって取り組んでいく。