平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

地(知)の拠点

ホーム >お知らせ > 平成27年度

お知らせ(平成27年度)

金沢工業大学と金沢市
平成27年度連携推進会議を開催

2015.12.03

  金沢市役所で「平成27年度金沢工業大学と金沢市の連携推進会議」を昨年12月3日(木)午後3時30分から開催した。冒頭、濱田厚史副市長から「金沢マラソンでは多大なるご協力をありがとうございました。また10月には地方創生に関する金沢版総合戦略を策定いたしました。2060年にも43万人の人口を維持しつつ、学都金沢をいかした街づくりをしていきたいと思っています」とあいさつされた。  

 また石川憲一学長から「COC事業も5年期間の半分が過ぎました。後半の事業においても地方創生を視野にいれながら展開を図りたいと思っています。金沢マラソンは経済効果が18億円という予想以上の成功を収められ、我々も大変うれしく思っております。本学から経営情報学科の教員5人が協力させていただき、本当にありがとうございました」とあいさつされた。

  その後、本年の連携活動の七つのプロジェクトおよび金沢マラソンにおける相互協力に関する報告(別表参照)と今後の展開について審議が行われた。


あいさつをする石川学長

<参加者>(敬称略)
【金沢工業大学】
・学長          /石川憲一
・副学長         /佐藤恵一
・専門基礎教育部長    /鹿田正昭
・ライブラリーセンター館長 /竺 覚暁   
・市民局長        /詩丘樹持
・大学事務局長      /福田謙之
・産学連携機構事務局研究支援部長代理
 研究支援部参事/澤田勝宏

【金沢市】
・副市長   /濱田厚史
・教育長   /野口 弘
・都市政策局長/相川一郎
・経済局長  /八田 誠

金沢市との平成27年度の連携活動七つのプロジェクト

連携事業名 概要 報告・審議
中心市街地にかかわる賑わい創出プロジェクト
(目的)賑わい創出事業を通して、地域と学生が一体となって取り組む中心市街地の活性化事業の実践と、今後のあり方を検討する。
・夜の賑わい創出事業
○「金澤月見光路 2015」の開催
○金沢駅もてなしドーム「鼓門」プロジェクションマッピング
夜の賑わい創出を目的に、中心市街地および金沢駅前の空間演出を実施。 ・10/9-10金澤月見光路2015実施。「つきみcafé/Bar」が石川県デザイン展で表彰された。
・学生による映像投影型、参加型コンテンツを駅前鼓門で実施。テーマは「Flowing Kanazawa」

2
産学官連携活性化プロジェクト
(目的)学都金沢にふさわしく、学術とのつながりによる優秀な人材供給、ものづくりの技術力の高さを発信し、高等教育機関の高い集積度を活かした新たな企業進出や技術開発支援を推進する。
・金沢市産学連携事業
(金沢市産学連携事業運営委員会への参画、医療・福祉・環境分野の新製品開発等に対する産学連携促進への協力・連携、企業との共同研究や開発・セミナー等への参画)
金沢市産学連携事業運営委員会、新製品開発・改良促進助成、就職に関する産学連携情報交換会の開催、金沢テクノパーク進出企業と大学等との産学連携情報交換会に参画し、継続的に情報交換を行う。 委員会・セミナー等に教職員を派遣し、意見交換に参加。就職に関する情報交換会では9月に学生の工場見学を実施。テクノパーク進出企業と情報交換会は技術者と研究担当のきっかけづくりとなった。

3
歴史遺産等保存活用プロジェクト
(目的)歴史都市として蓄積された資料や歴史的建造物等の保存と活用を図るとともに、国際ワークショップなどの開催等を通じて、歴史都市としての魅力を世界に発信する。
・金沢歴史建築アーカイヴス作成事業 金沢市が保有・保管する建築等に関する貴重な歴史遺産関連資料を収集し、デジタルデータ化し、広く一般に公開。 10/14-25アーカイヴス公開展示会開催。「旧金沢煙草製造所」(現金沢市立玉川図書館近世資料館)の資料を公開展示した。

・金沢市伝統構法木造建築耐震性
向上マニュアル講習会の開催

木造建築物の伝統構法における耐震性能技術を理解した建築技術者育成のための講習会開催。 実物の木造建築物を教材に現地調査、耐震診断、補強計画策定の演習。3人修了。
4
金沢の建築文化発信プロジェクト
(目的)建築物やまちなみを対象に学生の視点を通したまちの新たな魅力の創造及び発信を図る。

・金沢の建築文化発信事業

伝統的なまちなみや建造物、建築を学ぶ学生の視点から分析し、金沢の新たな魅力の創出、誘客促進につなげる活動を行う。 尾張町・新町・袋町・主計町を対象とした2ルートを考案中。(Vol5の完成は平成28年3月予定)。
・建築系モジュール科目 研究活動
実際の都市の課題に建築的な視点による解決アプローチ学習。都市や建築・空間のデザイン提案を行う実践型教育研究活動。 テーマは新竪町公民館・大野町公民館の再生計画への提案。10月に両公民館の文化祭で作品展示を行った。(最終成果発表は平成28年1月予定)
5
学生のまち推進プロジェクト
(目的)学生と市民との相互交流を促進し、学生とまちとの関係を深め、賑わいと活力を創出する。
・協働のまちづくりチャレンジ事業(学生まちづくり部門) 市民と行政が協働し、提案型市民主体のまちづくりを推進。 学生部門で金沢工大から1団体が採択された。
・金沢まちづくり学生会議 「学生のまち・金沢」宣言に基づき、学生の意識高揚を図り、学生と市民との相互の交流及び学生の自主的な活動を促進。 金沢市及び周辺の高等教育機関に通う学生49人のうち、金沢工大から14人参加。
・金沢学生のまち
市民交流館運営事業
金沢学生のまち市民交流館運営会議(金沢市と協働で運営を図る組織)の開催および運営。 開館から平成27年10月末で約12万人が利用。
約40の学生団体が利用している。

・「歴史的空間再編
コンペティション2015」の開催

全国の学生が集い、有識者が審査する建築設計の分野のコンペを開催。学生団体主体による運営・開催。 学生団体「SNOU」60人(うち金沢工大50人)。
全国から241件の応募があった。コンペ以外にも建築ツアーやトークセッション、ワークショップも併催した。

・慶応×金沢「学生のまち金沢」
魅力発信交流プロジェクト

県外の学生と地元学生が交流し、地域を進化・発展させる社会実験プランを実践。 慶応義塾大学と地元大学生がチームを作り、学生と社会人の交流イベント、女子学生による金沢の文化の発信活動を行った。
6
市立工業高校魅力ある授業づくりプロジェクト
(目的)大学教員のアドバイスを活かしたものづくりに関わる人材育成と魅力ある学校づくりを推進する。
・研究テーマを通じた交流事業等 ものづくりに関わる人材育成と魅力ある学校づくりを推進のため、交流事業等、招聘事業等を開催。 夢考房プロジェクトと交流し、大学生が高校生にアドバイスをした。
・授業力改善アドバイザー招聘事業 公開研究授業および教科指導・公開課題研究発表会を開催。 公開研究授業及び工業科目の教科指導研究会にて指導。公開課題研究発表会への参加。
7
人材活用・交流等の連携
(目的)双方の人材を活用した各種交流等により、幅広い連携を推進する。
・「プロジェクトデザイン」科目
 研究課題
プロジェクトデザインⅡの地域課題として自治体よりテーマを提供いただき、課題解決のための提案発表を行う。 金沢市から6テーマを提供。全300チーム中約60チームが取り組み、代表チームが金沢市へ出向き、担当部署職員へ直接提案を行った。
・ネットセキュリティ講座等の開設 ネット上によるいじめを防止するべく、県警、セキュリティ専門家と連携し、ネット利用方法の啓蒙活動を実践。 市内中学校で、生徒・保護者を対象に「インターネットの安全な歩き方」を学生が講話した。
その他
金沢マラソンにおける相互協力 11月15日に開催される「第1回金沢マラソン」の大会運営支援等を図る 5月12日に連携協定を締結。沿道応援の参加に向けたプロモーション活動、給水ロボットサポート、掲載効果の試算、アンケート調査、環境配慮への提言を実践した。

 意見交換では、金沢市立工業高校との連携について、これまでプロジェクトデザイン教育が京都市立京都工学院高校やベトナムの越日工業大学のカリキュラムで参考にされる事例から、金沢市立工業高校においても新しい教育の導入検討について本学側から提案があった。
今後は地方創生「金沢版総合戦略」を軸に金沢市とも強固な連携を組み、地域の発展に寄与できる人材育成を図っていきたい。


ページトップへ

金沢工業大学 産学連携局 連携推進部 連携推進課

〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7-1 TEL 076-294-6740 FAX 076-294-6706