大学生や保護者と手をつないで「防災かるた」を
楽しむ小学生
COC事業「地域防災・減災プロジェクト」(指導:建築学科 後藤正美教授、山岸邦彰准教授、白山敦子講師)では、地域住民への防災意識の醸成の一環として、野々市環境安全課から依頼を受け、野々市市内の小学校で「放課後子ども教室」の枠組み内を活用して、毎年防災教室を実施している。
平成27年度は、これまで実績のある野々市市内小学校の他、金沢大学附属小学校3年1組PTAからも依頼があり実施した。
小学1年~3年児童の知識でも分かりやすいように内容・教材を工夫して「地震に備えて」「発生時の注意」「発生後の行動」等を時系列でポスターを交えて講義で学んだ後、その振り返りとして大学生とチームをつくり、講義で学んだ知識を、クイズ形式「防災かるた」として確認し、正解のかるたを大学生や友達同士、保護者と手をつないで取り、その後、正解の解説をするという進行で行われ、60分~90分で実施した。
地震が発生した時の行動や注意事項を聞く小学生
児童の関心を引き出し、集中力を持続するための対話・問いかけには苦労したようだが、回数を重ねる度にコミュニケーションスキルが向上したようである。また、日頃から家族内で地震・災害に対する備えを行うことの重要性が確認され、児童たちはその日の夜に家族で防災についての対話がされたようである。日頃のプロジェクト活動を小学児童へフィードバックすることで当たり前のように認識していた防災への知識を、小学生でもわかる言葉に置き換えることが貴重な経験になったようである。この活動は次年度も継続して実施する予定である。
・10月14日(水)野々市小学校 25人
・10月16日(金)菅原小学校 23人
・10月21日(水)金沢大学附属小学校児童 35人、保護者 30人
・11月4日(水)富陽小学校 24人
・11月18日(水)御園小学校 22人