平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成27年度)

KITサイエンスプロジェクト
トマト栽培を通じてサイエンスと英語の楽しさを共有

2015.11.07

成果発表会を実施


担当の学生から修了証を受け取る児童

  KITサイエンスプロジェクト(担当指導教員:基礎教育部修学基礎教育課程 小木美恵子教授、英語教育課程 久恒彩子准教授、バイオ・化学部応用バイオ学科 坂本香織准教授)は11月7日(土)に5月から月1回(全6回)行っていた英語を使ったトマト栽培サイエンス教室の成果発表会を野々市中央児童館で開催し、プロジェクトメンバーの学生9人と小学生28人、保護者28人が参加した。

  本プロジェクトは地(知)の拠点整備事業の活動の一環として平成27年度から開始したプロジェクトであり、地域の小学生と本学の学生が共にトマト栽培を通じてサイエンスと英語の楽しさを共有することを目的としている。

 小さいときから英語に親しむことができ、大学生も小学生に教えることにより英語力とコミュニケーション能力を向上させることができる。サイエンスの楽しさは植物のストレス耐性能力を利用した甘いトマトを育てることにより醸成し、収穫後は味、実の大きさや重さ、糖度を測定する。これらの結果は発表会を実施することにより地域の住民と共に、成果を分かち合う。「小学生に夢を与える科学」を英語で教える授業をし、計画、実践、反省のプロセスを通して自主的に考え、行動できる学生を育成することを目的としたプロジェクトである。


英語を交えて成果を発表する児童

  今回の発表会では、第1部として小学生がこれまでのトマト栽培サイエンス教室で行ってきた栽培観察記録や糖度測定実験結果を英語を交えながら担当学生と共にグループごとに発表を行った。参加した小学生も大勢の保護者の前での発表に戸惑いながらも楽しく発表を体験した。第2部は学生が編集したこれまでの活動記録ビデオを学生の解説を挿みながら参加者全員で振り返り鑑賞を行った。そのあと学生が考案した英語とサイエンスをコラボレーションした各班対抗ジェスチャーゲームを小学生、保護者、学生と一緒に行った。その頃には盛り上がりも最高潮に達し、小学生から「もっとやりたい」と言う声も上がるなか終了時間を迎えた。

 その後、参加した小学生一人ひとりに担当学生から修了書授与を行い、発表会は終了した。参加した小学生にとって今回のトマト栽培サイエンス教室はサイエンスと英語の楽しさを体験する良い機会となり、学生も小学生と一緒に活動することにより物事を伝えることの難しさや小学生からの気づきを得る貴重な経験が得られた。

児童館の館長から「子どもにとってとても有意義なスクールだったと思う。今後も大学との共同活動に協力していきたい」という大変ありがたい感想を頂いた。

  本プロジェクトは活動初年度でありながら、学生が自主的に考えて行動することによる学びの機会を設けることができ、一定の目標を達成することができたと思われる。今後も地域連携を学生の成長につなげるプロジェクト活動を通じて地域社会の発展を積極的に支援していきたい。

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