平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

地(知)の拠点

ホーム >お知らせ > 平成27年度

お知らせ(平成27年度)

COC事業 街の達人発掘・発展学習プロジェクト
第3回特別講演会を実施

2015.10.26

哲学と社会を結ぶ ~西田幾多郎記念哲学館の活動~


西田幾多郎記念哲学館について説明する山名田氏

 「街の達人発掘・発展学習プロジェクト」(応用化学科 大澤敏教授、修学基礎教育課程 吉道悦子教授、夏目賢一准教授、東俊之講師と、筆者)では、学生と市民が科学・技術や哲学などさまざまなテーマで議論し、共に学ぶ場を創出して、自分自身の価値や地域の魅力を再発見することを目指して活動している。

  その一環として、教員が企画して達人の話を聞く特別講演会を実施している。前学期中には、吉道教授の企画の第1回は特別講演会「読書への誘い~本と人生~」(富山県立射水市大島絵本館館長、前県立図書館館長、作家、 立野幸夫氏)、夏目准教授企画の第2回は講演会「停電の日英比較史からエネルギーの未来を考える」(ロンドン大学バークベック校専任教員、「エネルギーの物質文化」プロジェクト副代表、新広記氏)合計2回を実施した。 この度、10月26日に第3回講演会「哲学と社会を結ぶ~西田幾多郎記念哲学館の活動~」(石川県西田幾多郎記念哲学館学芸員、山名田沙智子氏)を筆者が担当する「人間と哲学」の中で実施した(参加者104人、うち外部からの参加者2人)。

 この講演会では、哲学そのものというよりは「哲学と社会を結ぶ達人」として山名田氏に西田幾多郎記念哲学館の活動紹介を中心に、社会で哲学がどのように求められているか、市民が哲学に何を期待して何を得ているのかといった事柄について話していただいた。


質問表に記載する受講生

 哲学的対話を意識して、講師からの一方的な話とはせずに、司会の筆者が山名田氏に質問するという形式で講演会を進行した。また、受講学生には質問票に質問を記載してもらい、講演会の最後約20分はその質問に山名田氏が回答する形で会を進めた。このような形式はおおむね好評だったようで、下記のアンケートにあるように、達人の話として大変理解しやすかったようである。

 確かに、学生の生活に直接役に立つという種類の講演会ではなかったかもしれないが「このような哲学館が石川県にあったことを知らなかった。ぜひ機会があれば訪れてみたい」という感想なども寄せられ、地域の埋もれた魅力を見出すきっかけになったようである。

  今後もこのような講演会などを実施しながら、自分自身の価値や地域の魅力の再発見を目指して活動を続ける予定である。 

ページトップへ

金沢工業大学 産学連携局 連携推進部 連携推進課

〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7-1 TEL 076-294-6740 FAX 076-294-6706