ウェアラブル型「流れ星」
玉入れなどができる
しいのき迎賓館のあかり
登ったりくぐれたりできる巨大オブジェ
金沢の中心市街地をあかりのオブジェで彩る「金澤月見光路2015」が10月9日(金)から11日(日)まで開催された。環境・建築学部の学生が中心となり活動する本事業は、産官学および地域連携の活動として、今年で12年目を迎える。近年ではメディア情報学科や電気電子工学科、機械工学科の学生・教員も加わり、専門横断的な活動に発展している。このため、地域の活性化とともに学生の研究成果を発表する場を創出することも目的として、継続的に広坂・香林坊界隈の金沢市中心部で開催している。
今年の会場は、香林坊アトリオ1階アトリオ広場、石川県政記念しいのき迎賓館(正面広場・いしかわ四高記念公園側緑地)、広坂商店街前の3カ所であった。川﨑寧史教授・宮下智裕准教授(建築デザイン学科)、西村督教授(建築学科)の各研究室の学生たちが制作したオブジェが、各会場に散りばめられた。加藤美佳講師(建築学科)、桜井将人講師(メディア情報学科)、池永訓昭講師(電気電子工学科)、高杉敬吾講師(機械工学科)の各研究室学生により企画され、昨年度まで金沢駅通り線沿道に設置されていた「ほしあかり」も、しいのき緑地および、道を挟んだ広坂商店街に60個散りばめられた。
センサーによって色が変化する「ほしあかり」
立体的な映像を映し出す映像テーブル
しいのき迎賓館正面緑地では、飲食ができるオーガニックカフェと上記「流れ星」のステーションが、アトリオ広場メーンブースと同様の平板を利用して組み上げられた。それぞれ、立山科学工業(株)、(株)トーケンから協力頂いた、フレキシブルLED電極シートや緑化材がふんだんに使用されていた。魅力的な構造体として会場の活気を生み出す役割を果たした。通常のほしあかりの他、センサーにより色が変化するほしあかりも多数展開された。
また、しいのき迎賓館四高記念公園側緑地では、登ったりくぐったり玉入れをしたりと、遊ぶこともできる大規模なオブジェが多数展開された。訪れた親子連れの方々に人気で、昼夜問わず賑わいが見られた。今回の月見光路では、各会場で飲食ブースおよび演奏会を展開した。その為日中から夜にかけて多くの来場者があった。
学生たちの成果が反映された月見光路は、多くの方々の協力のもと、金沢中心部の更なる賑わい創出に寄与し、撤収が終わるまで事故もトラブルもなく、無事に幕を閉じた。
しいのき迎賓館に展開した飲食コンテンツブース
月見光路は、文部科学省の地(知)の拠点整備事業(COC事業)の取り組みとして本学が行っているプロジェクトの一つである「空間デザイン研究」の枠組みの中に位置づけられている。多数の学部学科をまたぎ、学生たちが協力して活動している。また産学官の連携を通して行う本プロジェクトは、地域への貢献の度合いが非常に大きなものであるとともに、そこに関与する多くの学生たちにとっても、非常に深い学びの場を提供していると感じる。