平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成27年度)

メディア情報学科の出原研の学生
金澤月見ゲート2015

2015.10.10

金沢駅前広場内の鼓門でプロジェクションマッピング



色鮮やかに鼓門を彩るプロジェクションマッピング

  情報フロンティア学部メディア情報学科の出原立子教授の研究室学生が中心となり、金沢駅東広場内の鼓門でプロジェクションマッピングを行う「金澤月見ゲート」が10月10日(土)11日(日)の2日間にわたり開催された。文部科学省の地(知)の拠点整備事業(COC事業)である「空間デザイン研究」の枠組みの中に位置づけられている本取り組みは、金沢市と連携して行われている。金沢らしい夜の賑わいを創出するための、今年で3年目の事業である。

 今年度のメーンテーマは「Flowing Kanazawa」。加賀友禅の鮮やかな染めなどの金沢の文化は、街を流れる多くの水の流れにより形成されてきた。「緩やかな水の流れ、1日の時間の流れにのせて、金沢の優美な文化と伝統をプロジェクションマッピングで表現する」という想いを込めたテーマとなっている。

 本番は両日共に午後7時からの予定であったが、会場である金沢駅東広場には、学生たちが準備している午後3時過ぎから徐々に人が集まり、評判の高さを窺い知る ことができた。6時を過ぎると会場には人が溢れ、夕闇の中に映えるデモンストレーション映像に見入っていた。

 本番では鑑賞型、参加型の二つのプロジェクションマッピングが行われた。鑑賞型は例年同様5分ほどの映像を音楽に合わせて投影した。金沢の文化・伝統をイメージさせる様々な映像が鼓門を彩り、投影が終わるたびに観客から大きな拍手が起こった。


スマホのライトをかざす観客

 「Somemon(Somective鼓門=造語)」と銘打った参加型プロジェクションマッピングは、Kinectセンサーを使い、観客の動きに合わせてプロジェクションマッピングの映像を変化させるコンテンツである。まず会場の全員がスマホのライトをセンサーに向けて振り、鼓門に加賀友禅の下図を浮かび上がらせる。その後、前に出て頂いた数人の参加者が筆を振ることで、鼓門を染めあげていく。会場の全員が参加することができるプロジェクションマッピングとなっており、会場の左右に分かれ対戦を行った。昨年度までの参加型は、数人しか参加することができなかった。今年は会場の全員が参加することでより多くの人が楽しむことができる工夫が凝らされており、 賑わいが見られた。

 本事業は、昨年度、一昨年度に引き続いての3年目の試みであった。北陸新幹線が開業し旅行客が増えていることもあり、本番2日目に雨が降ったにも関わらず、大盛況であった。学生たちの作る映像コンテンツ、参加型を行う際の運営等がこれまで蓄積してきたノウハウを受け継いで非常にクオリティの高いものとなっていたと感じる。


観客たちが集まってくる中、
本番前に打ち合わせを確認する学生たち

 昨年度実施時に大きな反響を呼び、会場に混雑がみられたことから、今年は安全面に注力した運営を行った。警備員・警察の方々にもご協力頂いたおかげで通行の妨げとなるようなトラブルが生じることもなく、無事に2日間の本番を終えることができた。

 夜の賑わいを創出することを目的に行われた本事業は、3年間通してレベルも上がっており、地域に根付いたものになりつつある。今後は駅前も含め金沢市各所での実験も視野に入れながら、継続開催を検討していく。

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