第２期生に向けて話をする塩谷教授
「ポジティブ心理学を活用した地域におけるメンタルヘルスのボランティアの育成」プロジェクトで、心理科学研究所長の塩谷亨教授主導のもと、野々市市民を対象として行われていた「市民カウンセラー連続講座」第２期が終了した。本プロジェクトは平成26年度に発足した野々市市と金沢工業大学の連携事業であり、今回までで第１期修了生38人、第２期修了生37人の合計75人が修了したことになる。
第２期は６月16日(火)から毎週火曜日全５回にわたって12号館１階アントレプレナーズラボにて開催され、今回７月14日(火)に修了式を迎えることになった。 修了式では連携している野々市市健康福祉部福祉総務課長の堤喜一氏からあいさつを頂いた。野々市市としても本取り組みを高く評価しており、今後も期待している旨お話し頂いた。また、受講生代表の２人の方にもあいさつを頂いた。第１期に引き続き、第２期も前向きな参加者が多く、熱心な受講態度と同時にわきあいあいとした雰囲気で毎回講座が進行していった。今回あいさつを頂いた２人の方からは本講座で学んだ知識や得た人脈をこれからの自身の生活に活かしていくという決意が語られた。講座の満足度は一貫して高かったと感じている。
役割演技ワークショップを通じて傾聴スキルを
学ぶ野々市市民
最後にこのプロジェクトの代表である塩谷教授から、無事に第２期が終了することとなったのは参加者と関係者のお蔭であると感謝の言葉が述べられ修了式が終了した。引き続き、第１期の修了生により発足した野々市市民カウンセラーの会「ほわっと」（「旦月会」平成27年５月号・第533号36頁に発足の記事あり）の説明が行われ、今回修了した第２期生から15人程参加する運びとなった。こちらの会は既に自主的に活発に活動を始めており、今後、会員数の増大と活動内容の充実が期待されている。
市民カウンセラー連続講座は第３期を既に予定しており、９月29日(火)から10月27日(火)までの毎週火曜日、全５回で行われることになっている。内容は第１期、第２期を踏襲し、臨床心理学に関する知識・傾聴スキル・社会資源の知識と活用方法を主に学んでいくものである。目に見えない悩みを抱えた人は、思ったよりも身近にたくさんいる。悩みを話すことができる人的環境を整えていくことは、住みよい町を形作る為のキーポイントになると考え、我々連携推進室では本取り組みを今後ともサポートしていく。
