平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成27年度)

平成27年度 COC事業「地域に根づく数理の広場」
第2回 KIT Jr.サイエンススタジオ

2015.06.27

野々市市の小学生ら「音」について学習


音を集める実験を体験する児童

 数理工教育研究センターでは、COC事業「地域に根づく数理の広場」の一環として小学生高学年向けの学習イベント「KIT Jr.サイエンススタジオ」を5月30日(土)から開講している。 第2回は「音ってなんだろう!?~音をあつめてみよう~」を6月27日(土)午後1時~3時30分、23号館1階のパフォーミングスタジオで開催した。野々市市の小学生4年生から6年生の児童19人が参加し、音についての講義を受けた後、簡易集音器を作製し、音の干渉や集音の実験を行い、音の性質の一端を身近に体験した。

  今回のテーマ「音」では、①音は空気の振動であること、②音は波の性質を持っていること、③音は電波のようにパラボラで集められることの3点について学んだ。

  最初に、参加児童が3人1グループに分かれて、手づくり集音器を組み立てた。 出来上がった手作りの集音器を使って、別室のスタジオ1、2、3でそれぞれ異なる実験を行った。 スタジオ1では、二つのスピーカーからの1KHzの音を手作り集音器で聴き、音の強弱の位置を測定するという音の干渉の実験を行った。スタジオ2では、直径40cmの手作りのパラボラを使い、音が最も強く聴こえる位置を測定し、音がどの位置に集まっているかを一人ひとりで調べ、直径70cmの手作りパラボラの場合についても同様に、スタジオ3で調べた。


集音器を作る児童

 今回は、3人の数理の広場プロジェクトメンバーの3人の学生と6人のセンター教員が児童の学習指導、サポートを担当した。 事前の学習と準備の適切さなどもあり、比較的スムーズに所定の実験が行われた。

  数理の広場プロジェクトメンバーは、工夫して児童にわかりやすいパワーポイントを作成し、丁寧に説明していた。第2回目のイベントということで、学生の緊張もほぐれたのか、前回より指導や説明、児童とのコミュニケーションをうまくとれるようになり、学生の表情や行動にも前向きな変化が見られた。参加児童たちは、学生と教員のサポートにより、自分たちで作った集音器で音を聴くという体験などから、それぞれに今回のテーマを理解したようで、最後のクイズでその理解度を確認した。

  参加者のアンケートには「集音器を作るのが楽しかったです」「僕はこの講座で『音』って不思議だなーと改めて思いました」「楽しかったです。次回の参加が楽しみです」などの感想が寄せられ、音の実験を通して、音のサイエンスについて学んだことが記されていた。数理の広場プロジェクトメンバーと教員の事前の準備に割いた苦労が、参加者の成長に報いることができ、関係者一同ほっとしている。

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