地(知)の拠点整備事業(COC事業)のプロジェクトとして活動している情報セキュリティ・スキルアッププロジェクト(代表:情報工学科の五十嵐寛教授)では6月3日(水)、国立研究開発法人 情報通信研究機構が能美市に構える北陸Star BED技術センターの施設見学を行った。これにはプロジェクトの新規メンバーである1年次生を中心に、14人の学生が参加した。
まず始めに、北陸Star BED技術センター長の宮地利幸氏によりセンターの概要及び、センターが運営する大規模エミュレーション環境であるStar BED3についての説明がなされた。新世代 ネットワークの実現展開に向けた研究開発や、大規模なテストヘッドシステムの話を学生たちは興味津々として聞き入っていた。
後半は実際にサーバ室内で水冷式サーバラックや高速通信回線などの見学を行った。多くの学生にとっては初めて見るサーバの規模であり、設置されているパネルやモニターを見ながらグループで話し合ったり、興味深く写真撮影を行っていた。
大規模エミュレーション環境のStar BED3についての
説明を受ける学生
見学にあたり学生に向けてアンケートを行ったところ全員が本見学について満足と答えていた。今回の見学は参加した学生にとって、現場の声を聴き最新の技術を見ることで、自らが学んでいるセキュリティ技術に対する意識を高めるよい機会になったと感じる。
情報セキュリティ・スキルアッププロジェクトでは週に一度のセキュリティ勉強会を通じて学びを深め、また先輩から後輩への知識の継承が行われている。昨年度からは地域の中学校向けの情報セキュリティ講座も学生により行われており、今年も既に1件依頼を受け、講座を行うことが決定している。個人情報の流出やネットいじめ等、情報セキュリティに対する関心が非常に高まっている今日この頃である。本プロジェクトを通じて学生たち自身もセキュリティに対する意識を高め、地域に還元していくことができるよう、連携推進室ではサポートを行っていく。