趣旨を説明する塩谷教授
COC事業である「ポジティブ心理学を活用した地域におけるメンタルヘルスのボランティアの育成」プロジェクトでは、心理科学研究所の塩谷亨教授主導のもと、野々市市民を対象として「市民カウンセラー養成講座」を行っている。平成26年度に発足した本プロジェクトでは年内に全６回の講座が終わり、第一期の修了生は38人であった。
その後今年の１月に本学主催により、修了生である野々市市民の方々に今後の活動を考えて頂くための集まりを開催した。そこで出た「修了生の会をつくりあげていこう」という修了生たちの意見の中から発足したのが、野々市市民カウンセラー修了生の会「ほわっと」である。
今回野々市市民カウンセラーの会「ほわっと」の第一回目の集会が、本学12号館１階アントレプレナーズラボで４月14日(火)に開催された。主催は「ほわっと」のメンバーによるものであったが、運営をサポートするという観点から心理科学研究所の塩谷亨教授、山上史野講師、松本圭准教授が参加した。
まず先生方から講座時に実施したアンケートの結果が報告され、講座の振り返りが行われた。そのあと修了生たちが中心となり「ほわっと」について話し合いが行われた。第一回目ということで本会の趣旨説明、運営方法等が議題となり、闊達な意見交換が行われていた。最終的に組織の運営委員が決まり、第一回目の集会は終了となった。「ほわっと」は今後、野々市市内で市民カウンセラーの知識を活かした活動を展開していく予定である。
趣旨を説明する塩谷教授
「ポジティブ心理学を活用した地域におけるメンタルヘルスのボランティアの育成」プロジェクトは平成27年度も継続して活動を行っていく。本プロジェクトは野々市市と連携して行っている事業であり、目標としては野々市市内に市民カウンセラーを育成することで町の癒しの力を上げることが挙げられている。プロジェクトでは今年は前期・後期に分けた２回の講座を考えており「ほわっと」と連携できることがあれば取り入れていく方針である。市民カウンセラー養成講座の修了後に「ほわっと」という受け皿があることで、より発展的な地域貢献につながる。今年度も第二期、第三期と修了生を送り出すことで、更に広がりを見せたプロジェクトとしての展開が期待できると感じている。
