平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成26年度)

夢考房ジュニアプロジェクト
ロボカップジュニア・ジャパン オープン2015尼崎大会に参加

2015.02.21

決勝戦進出を目前に無念


ロボカップジュニアに参加したメンバー

 COC事業の夢考房ジュニアプロジェクトは、ロボティクス学科・情報工学科の学生たちが地域の子どもたちに向けてロボット・IT(プログラミング)教室を行う地域志向のプロジェクトである。ファシリテーターとして講座を運営する学生たち、そして参加している子どもたちの中から未来のグローバル・イノベーターを輩出することが本プロジェクトの最終的な目標となっている。平成26年度は事業開始一年目にも関わらず、講座以外にも学内外で多数のイベントを行っており、実績を重ねている。

 今回、尼崎市ベイコム総合体育館で3月27日(金)、28日(土)に開催された「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2015尼崎大会」に、夢考房ジュニアプロジェクトメンバーである寄木雅斗君・前川隼大君(ロボティクス学科1年次生)が選手として、中島健吾君(ロボティクス学科2年次生)がメンター(指導者)として出場した。メンバー全員が20歳未満であることが条件の「ロボカップジュニア」において、夢考房ジュニアの受講生2人と共にチーム「ロボットファイター」を組んでの出場であった。本大会には全国のロボカップジュニアの大会を勝ち上がってきた総勢268チームが参加しており、競技種目も多岐にわたる。我々の参加競技はロボットによりサッカーを行う「サッカー独自リーグA(ロボットサッカー)」というもので、全40チームでの総当たり戦であった。

 開会式に臨む選手たち

 大会前日26日(木)午後から会場でロボットの調整および車検が行われた。「ロボットファイター」の4人は、午後2時から会場の閉まる午後7時まで、綿密な調整を重ねた。

 翌朝、大会当日はまず開会式から始まった。全国から集まった選手により体育館は埋め尽くされた。これからの時代を担う子どもたちの鋭気に満ち溢れており、まさに圧巻の光景であった。試合は昼の12時頃から開始され、時間を空けて午後6時頃まで行われた。「ロボットファイター」は総当たり戦の得失点差により、惜しくも翌日行われる決勝戦に進むことはできなかった。試合の結果を受けたメンバーはそれぞれ次に向けた目標を掲げ、やる気をみなぎらせていた。特に学生たちが、夢考房ジュニアの活動の中から「ロボカップジュニアで世界に羽ばたくことのできる子どもたちを育てたい」と意気込んでいたのが印象的であった。翌日は同会場で、それぞれの競技で勝ち進んだチームの戦いを見学した。20歳未満の大会とはいえレベルは相当に高く、学生たちは刺激を受けていた。今後の活動の糧になることであろう。

 「夢考房ジュニア」は次世代グローバル・イノベーターを育成するために、今年度から英語教育課程の藤井清美准教授、ブレント・ライト講師、マーティン・ウッド講師が参加し、活動の中に積極的に英語を取り入れる計画であり、名称も「夢考房Junior」に進化する。さらに昨年度のロボット・IT講座制から、夢考房のようなプロジェクト制へ移行し、子どもたちと学生たちの人間力(ジェネリックスキル)の更なる向上を目指す。また、今年度からは女子部を設け、科学に興味のある女子にもより参画しやすい環境づくりにも努めていく。


競技に臨む本学の学生

 年内の活動としては、地域の子どもたちに向けた定期的な講座の他、野々市市との連携事業である「カメリア・キッズ」や、石川県が主催している「モノづくりトライ アル」への参加が既に決定している。様々な活動を通じて得た気づきを、本プロジェクトでは大胆に取り入れていく。その為どんどん新しい取り組みが生まれ、魅力的なカリキュラムを持つ講座が作り上げられる。本プロジェクトでは学生を連れて、ロボット・IT教育が盛んな首都圏への視察も行っている。そこで得た知識やノウハウを学生なりに消化して自身の活動に活かすことは学生への教育的効果、地域への貢献度合い共に大きいと感じている。5月から始まる今年度の講座で、学生たちがどんな仕掛けを用意してくるかとても楽しみである。

 

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