平成25年度「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」採択 地域志向「教育改革」による人材育成イノベーションの実践

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お知らせ(平成26年度)

KITサイエンスシティプロジェクト
KITサイエンスカフェ

2014.10.25

第2回「“落とす”“投げる”“転がす”サイエンス実験!?」


クイズにより○×方式で復習をする児童たち

 第2回KITサイエンスカフェが「“落とす”“投げる”“転がす”サイエンス実験!?」をテーマに、10月25日(土)午後1時から2時間にわたって12号館1階のアントレプレナーズラボで開催された。
 運営スタッフは前回とは別の学生4人で構成され、参加者は第1回と同じ児童が19人(1人欠席)であった。サイエンスカフェは、学生が主体となって運営し、KITサイエンスシティプロジェクトの教員のアドバイスのもとで、小学生でも力学の基礎であるボールの運動を楽しく活動しながら理解できるように工夫を凝らした内容となった。
 概略は以下の通りである。

“落ちる”

クイズにより○×方式で復習をする児童たち

 テニスボールを学生スタッフの背の高さから落とした場合と、児童の背の高さから落とした場合の違いや重いボールと軽いボールの落下の違いについて、クイズ形式で学習したのち、児童たちはグループを作って順番に自由落下実験機を使った簡単な実験を体験した。落下させる高さを変えると、着地するまでの時間と着地直前の速さがどうなるのかを測定し、高さが2倍になると時間と物の落ちる速さがどう変わるかなどを通して、自由落下の法則について学んだ。また、2人1組になり、一人が定規の上端を持ち手放し、もう一人が定規の下端をつまむ構えをし、定規が落下し始めたのに気がついたら定規をつまんで落下距離を測り、定規の落下距離からの反応速度を調べた。児童たちは、相手に負けないように真剣に定規を見つめ、いかに早くつまめるかを競い合っていた。

“投げる”

 放物線運動とはどんな運動かを、4人グループに分かれて、テニスボールを箱の中に投げ入れるゲームをしながら学んだ。まず、箱までの距離を変えていき、誰が最も離れた箱に入れられるかチャレンジした。その後、プロジェクトメンバー手作りの振り子の動きを利用したテニスボールを投射する装置を使い、ボールを放す角度や投射角を変えて離れた位置にある箱の中に入るようにするための条件を探し、振り子の動きと放物線運動について体験した。

“転がる”

 転がりをテーマにした実験装置を3台会場に設置し、自由に利用できるようにした。傾斜の違いによって転がりがどのように変わるかを調べたり、鉄球の転がる速度を測定したり、参加児童たちは、それぞれに興味をもって実験を行った。

 最後に、全体を通して学んだことをクイズ形式で復習をし、アンケートを行った。結果は、小学校では学ぶことのない少々難易度の高い内容であったため「ちょっと難しかった」との声もあったが、ほとんどの児童は楽しく学べたようで、とても好評であった。
 今回の「サイエンスカフェ運営」に参画した学生は、お互いに初対面で学年も異なっていたが、3週間という短い準備期間で互いの長所が活かせるよう、役割分担を行い、それぞれの個性が光る運営を行っていた。特に、リハーサルから本番までの2日間で、問題点を発見し解決しながら、サイエンスカフェを成功させた集中力は素晴しいものであった。学生も自らのアイデアを取り入れたイベントを作り上げたことによって達成感を得たようである。

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