発足8年目を迎えた「空間情報プロジェクト」が今年度もスタートし、本プロジェクトの基盤となる「空間情報セミナー」の第1回目が、5月29日(金)14:00~17:00、環境土木工学科 鹿田正昭教授、徳永光晴教授、建築学科 下川雄一准教授や、研究室の学部生・院生や建設・測量コンサルタントを中心とした企業参加者など約60名の参加のもと12号館アントレプレナーズラボ4Fイノベーションホールにて開催された。
今回の外部講師3名の方より、測量系CPDポイント付与対象の3テーマをご講演いただいた。本セミナーは日本写真測量学会北信越支部との共催により、希望者に対して測量系CPDポイント付与対象のプログラムとしての実施となっている。北陸地区においてCPDポイントを発行するプログラムが少ないことから、企業からも高い関心と期待が寄せられている。
このプロジェクトは、建築、環境、土木、情報のそれぞれ異なる専門領域から「空間情報」をテーマに、子ども・企業・地域向けのワーキンググループが活発に活動している。産学連携、企業間連携によるレーザー計測機器のマニュアルワーキンググループや、準天頂衛星「みちびき」の実証実験を行うワーキンググループが着実に実証実験の成果を積み重ねている。
また今年度からは、新たなワーキンググループとして建物や公共空間のオブジェクトモデリングやその応用手法について研究する「BIM・CIM※ワーキンググループ」を発足して、技術の普及と公共測量への活用を目指す。
「空間情報」というキーワードのもと、大樹の枝葉のように広がりつつあるこのプロジェクトは、今後については情報系の学部との連携などのビジョンも想定でき、さらなる発展の実現ため支援していきたい。
平成26年度は、この後、7/25(金)、9/26(金)、11/28(金)、1/16(金)にセミナー開催予定である。
※BIM(Building Information Modelling)
IT技術を応用した新たな建築手法。建物に関する情報をコンピュータ内の3次元建築モデルデータにして活用。
※CIM(Construction Information Modeling)
建設系分野における受注者同士あるいは関連する協力会社を含め、プロジェクト関係者がデータを共有し利用すること。