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金沢工業大学の必修科目「科学技術者倫理」の教科書『本質から考え行動する科学技術者倫理』が大学教育学会「JACUEセレクション2018」に選定

必修科目「科学技術者倫理」の教科書として使用されている

金沢工業大学科学技術応用倫理研究所(西村秀雄所長)が金沢工業大学の必修科目「科学技術者倫理」の教科書として新たに編集した『本質から考え行動する科学技術者倫理』(白桃書房)が大学教育学会の「JACUEセレクション2018」に選定されました。


大学教育学会は大学教育に関するパイオニア的学会で、我が国の高等教育政策に大きな影響を与えてきました。各大学の大学教育改革や効果的な大学教育実践を支援するために効果的な書籍等を大学教育学会では「JACUEセレクション」として選定しています。


金沢工業大学では2004年度入学生から「科学技術者倫理」を必修科目として開講しています。また大学院においては2008年から必修科目として「プロフェッショナルとしての倫理と行動設計」を開講しています。


このたび「JACUEセレクション2018」に選定された『本質から考え行動する科学技術者倫理』は、金沢工業大学における科学技術者倫理教育の実績を総括、公刊することが研究所の社会的使命であるとの考えから、メンバーが分担執筆して研究所開設20年の節目となる2017年4月に刊行したものです。

学部3年の必修科目「科学技術者倫理」の教科書として使用されているだけでなく、今年度後学期から大学院工学研究科専攻共通科目「プロフェッショナルとしての倫理と行動設計」でも活用されることになっています。


審査講評では、「教科書として必要な内容が豊富に盛り込まれており、表現と構成は巧みでわかりやすく、一般の読者にも利用しやすい」ことに加えて、「工学以外の専門家が社会的責任を果たす際の助けとなるものとして推奨できる」と、その内容が高く評価されました。


金沢工業大学では科学技術応用倫理研究所が中心となった取組として、「これからの科学技術者倫理研究 ~社会が必要とする課題への取り組み~」が平成29年度 文部科学省私立大学研究ブランディング事業に選定され、当事業の一環として本書英語版の出版準備も進めています。


金沢工業大学ではこのたびの選定を励みに、科学技術者倫理教育の研究と教育のさらなる充実に取り組んでまいります。


2018年6月、筑波大学で開催された大学教育学会第40回大会で授与された「JACUEセレクション2018」認定証


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