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脳波を用いた生体認証システムと生体通信(Body Area Network)の研究が評価。工学部情報工学科4年の山下正人さんと小島聖哉さんが、情報処理学会優秀論文発表賞を受賞

金沢工業大学工学部情報工学科4年の山下正人さんと小島聖哉さんが平成30年3月17日、情報処理学会優秀論文発表賞を受賞しました。

情報処理学会北陸支部では、主催の電気関係学会北陸支部連合大会における情報処理関係の発表を審査し、優秀であると判断された発表に対して優秀論文発表賞を贈呈しています。

山下さんは、BMI(ブレインマシンインタフェース)を利用する際の認証システムとして、非侵襲型の脳波計デバイスを用いた個人認証のシステムを提案しました。従来の生体認証としては、指紋や虹彩を用いるケースは存在しますが、近年のカメラの高性能化に伴い、機密性を担保しづらくなってきました。そこで、生体認証に脳波を用いることで、機密性の確保を提案したことが高く評価されました。

また、小島さんは、人体を伝送路とした通信技術であるBAN(Body Area Network)において、送信機に振動スピーカーを使用し、受信機に加速度センサーを用いて実装することにより、より汎用性の高いBANを構築しました。本研究のBANでは、指先から手首までの通信伝送に成功しており、新規性と可用性で高く評価されました。

今回発表の2件の研究については、昨年9月に富山大学で開催された平成29年度電気関係学会北陸支部連合大会で発表し評価されたもので、所属する中沢研究室(指導教員 中沢実教授)では、4年連続の受賞で山下さん・小島さんで8人目となります。なお、山下さん・小島さんは今年4月から、大学院工学研究科情報工学専攻に進学し、本研究をさらに進展させる予定です。

【講演題目】 脳波の特徴量抽出による生体認証システムの提案

【著者】 山下正人・中沢実

【講演題目】 BAN(Body Area Network)における振動伝達手法の提案

【著者】 小島聖哉・荻原拓也・中沢実

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